たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

「女奴隷から寵姫へ」オスマン帝国史上もっとも有名なウクライナ女性

2022年04月20日 02時07分25秒 | 気になるニュースあれこれ
2022年4月16日新潮社フォーサイトより、

「マリウポリの町には、ひとつのモスク(イスラム教寺院)がある。「壮麗王スレイマンとヒュッレム」モスクである。このモスクは、2007年、トルコ共和国のビジネスマンであるサリフ・ジハンと、現地のアゼルバイジャン系の人々によって建てられた。イスタンブルにそびえたつスレイマニエ・モスク――16世紀に活躍した名建築家ミマール・スィナンによる傑作――を模したこのモスクは、現地のムスリム住人たちの祈りの場であると同時に、イスラム文化センターとしての役割ももつ。

現在、この「壮麗王スレイマンとヒュッレム」モスクには、80名ほどのトルコ系ムスリムの人々が避難しているという。ロシア軍の爆撃を受けたという情報もあったが、直撃は逃れたようだ。

このモスクの名となった壮麗王スレイマンとは、オスマン帝国(1299~1922年)の名君として知られるスレイマン一世(在位1520~66年)のことであり、ヒュッレム(1505年頃~58年)とは、スレイマン一世の寵愛をうけ、大きな権力を握った后の名である。

 なぜ、ウクライナのモスクに「壮麗王スレイマンとヒュッレム」という名前が冠されたのだろうか? それは、ヒュッレムの故郷が、いまのウクライナにあるからだ。オスマン帝国の歴史上、もっとも有名な女性といえるヒュッレムは、ウクライナの出身なのである。」

https://www.fsight.jp/articles/-/48796

 この記事にあるスレイマン一世、2020年宙組『壮麗帝』でずんちゃん(桜木みなとさん)が演じていますね。スレイマン一世に寵愛を受けた、もっとも有名なウクライナ女性ヒュッレムは、退団した遥羽ららちゃん。ずんちゃん、ららちゃん、出演者のみなさま、役作りにあたって勉強したと思うので知っていらっしゃるかもしれません。宙組生、『Never Say Goodbye』のコーラスに自ずとより熱い思いが入りますね。

(宝塚歌劇団HPより)
「16世紀初頭のオスマン帝国。9代皇帝セリム一世の息子スレイマンは、腹心の友イブラヒムを伴い密かに出掛けた街で、一人の娘と出会う。他国の村で攫われ、奴隷として売られてきた娘、アレクサンドラであった。
皇帝崩御の報が入り、スレイマンはオスマン帝国の第10代皇帝となる。アレクサンドラを皇帝のハレムに迎えたスレイマンは、美しいだけでなく才気あふれる彼女に惹かれていき、新たにヒュッレムという名を授ける。即位後数年で、祖先が攻めあぐねていた敵地を攻略するなど、皇帝として目覚ましい活躍を見せる一方で、ハレムの慣習に背いてヒュッレムただ一人を寵愛し、奴隷上がりのイブラヒムを重用するスレイマン。それぞれの存在が、様々な思惑渦巻く宮廷に争いの火種を生み、固い絆で結ばれたスレイマンとイブラヒムの関係にも亀裂を生んでいく……。」

 2020年3月に日本青年館で上演される予定でしたが、コロナ対策により8月に梅田芸術劇場シアタードラマシティで上演、ライブ配信されましたがわたしは残念ながら、時間勘違いで見逃してしまいました。いつかオンデマンド配信されることを期待したいです。


数週間前のマリウポリは、こんなに美しい街。

守られますようにと祈るばかりです、ただただ祈る・・・。

https://twitter.com/JanekLasocki/status/1515965891673997315




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