放出されるのは処理水か?汚染水か?
2023年7月7日時事通信、
「IAEAは責任放棄」 米専門家が批判(時事通信) - Yahoo!ニュース
「シドニー時事】地域機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」が委嘱した専門家パネルの一人、アジュン・マクヒジャニ米エネルギー環境研究所所長は、国際原子力機関(IAEA)が東京電力福島第1原発の処理水放出の正当性を十分検討していないとして「責任放棄だ」と批判した。
ラジオ・ニュージーランドが7日報じた。
マクヒジャニ氏は、放射性物質の投棄に際しては社会や人々への利益がリスクを上回るという「正当化」が必要だと強調。「正当化は安全の基本原則の柱であるにもかかわらず、IAEAはこれを検討する責任を放棄した」と指摘した。」
「原発事故汚染水の海洋放出問題について、福島県会津若松市内で7月6日、市民と経産省・東電との意見交換会が行われました。本記事の前半では「陸上保管案」についての議論を詳報しました。ほかにはどんなことが話し合われたのかを紹介します。(文・写真/ウネリウネラ牧内昇平)
福島第一原発では毎日、地下水や雨水が壊れた原子炉建屋に流れこんでいます。そうした水は溶融した核燃料に直接触れたり、核燃料に触れていた水と混ざったりして「汚染水」になります。
(※だから通常運転している原発から出る廃水と、メルトダウンを起こした福島第一原発から生まれる「汚染水」とは意味合いが全く異なります。)
汚染水を多核種除去設備(政府・東電などは「ALPS」と呼ぶ)で処理しても、すべての放射性物質が除去できるわけではありません。トリチウムが大量に残るのはもちろんのこと、炭素14(半減期約5700年)やヨウ素129(同1570万年)なども残ります。
日本政府は「ALPS」で処理後の汚染水を海水で薄め、海に捨てようとしています。放出が終わるには少なくとも30年ほどかかる見通しと言われています。
(※そういうシミュレーションを東電はしていますが、実際にはどのくらいかかるか不明確ですし、日本政府はこの「終わる時期」について何も約束していません。核のゴミの処分法が定まらない原発のことを「トイレなきマンション」といいますが、これから政府が始めようとしているのは「ゴールなき海洋放出」です)。
政府は「放射性物質が残っても海水で薄めるから安全だ」と言います。しかし濃度だけの問題ではないでしょう。数十年後までの放出量が全部でどのくらいになるのか。普通は気になるところです。
7月6日の意見交換会では、主催した実行委員会のメンバーの一人がこの点を指摘しました。経済産業省資源エネルギー庁参事官の木野正登氏と東京電力リスクコミュニケーターの木元崇宏氏は、以下のように答えました。」
全文は、
【原発事故汚染水の海洋放出】市民と経産省・東電の意見交換会(後半) | ウネリウネラ (uneriunera.com)