バレンシアはかつての絹貿易で栄えた都市であり、オレンジの名産地だ。旧市内では、ロンハという絹の取引所が世界遺産、この建物の中には銀行も商取引に伴う係争を扱う裁判所もあった。中庭はオレンジの林、向かいは世界で最も美しいといわれるマーケットで、ロンドンのコベントガーデンを大きくしたような優雅な市場だ。築地市場も移転するならこのくらい美しいものにしたらどうだろうか。
新市街の開発地域ではオペラ座や恐竜博物館、水族館の斬新なデザインに驚かされた。このオペラ座、魚の形をしている。
毎朝戴くバレンシアオレンジの旨さはありがたい、生ジュースも美味しい。日本のスーパーでは米国産の一回り小さいオレンジをバレンシアオレンジといって売っているが風味は別物だ。
バレンシアからグラナダへ行く道中、広大なオレンジ畑がどこまでも広がり、時折葡萄畑が現れる。海沿いの道はコスタブランカ、白い海岸を走り、建造物も全て見事に白だ。アリカンテというリゾート地で昼食、バレンシア産のワインもなかなかのものだった。