琴奨菊に続き稀勢の里が大関になり、人気を挽回したい大相撲だが前半は休日以外の入りがパットしなかった。新大関の稀勢の里が1敗で何とか土俵を勤めているが、それ以上に新大関誕生で刺激を受けた旧大関陣が目覚め、盛り上がってきた。特に把瑠都と琴欧洲は積極的な前に出る相撲でそれぞれ全勝と2敗で優勝争いに絡んでいる。大型で手が長く日本人より有利な身体を活かした取り口がようやく出てきた。
新たな大関争いの先陣を切る鶴竜も21回目の対戦で白鵬を破り、これも新大関ラッシュに刺激を受けたものだ。朝青龍にも勝てなかったので横綱に初めて勝ったことになる。壁となって立ちはだかる強い横綱が負けたことで優勝争いに絡む勝負がこれから後半戦の山となり、更に盛り上げることだろう。
高安、千代の国といった動きの良い若い相撲取りが出てきたことやいちど十両に落ちたが三役にまで復帰したベテランの雅山が元気なのも盛り上げに一役買っている。
大相撲のチケットがもう少し安くなれば出かけるのだが、大画面テレビ桟敷も昔に比べれば迫力はあるのでこれで我慢している。
国会も社会保障と税の一体改革へ向けて与野党が土俵に上がって勝負をしてほしい。場外で批判ばかりしていては政治不信が高じるばかりだ。