30年前、ワインを飲み始めたころの定番ワインはシャトーヌフ デュ パプだった。当時はキャンテ(確かメリーニ社)と交互に飲んでいた記憶がある。近年パプは値段が倍以上になり、レストランにもあまり置いてないのでなかなか普段飲みにはならない。久しぶりのベルナルディン M.シャプティエ社のパプ、濃いガーネット色で香と良い、重厚な味は昔を思い出させた。葡萄品種はグルナッシュ90%、シラー10%で大方パプはこの2種の葡萄を使っている。
何年か前、南仏アヴィ二オンを訪れた時、1305年から約70年間、7代の教皇がローマを離れフランス王により移住させられていた石造りの地味な宮殿(教皇庁)を訪問した。今はワイン倉はなかったが、教皇のおかげで教皇(パプ)のワインは地場産業の目玉となり、今やフランス人でも普段飲めないと嘆くくらいの高級ワインとなった。 悲劇の教皇のプレゼントと味わった。