行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本の電機・電子産業は井の中の蛙だった

2017-12-03 21:07:48 | 経済

富士通がパソコン事業をNECに続いて中国企業のレノボに売却するというニュース、1970年代の後半からPCはソフトはマイクロソフトに依存していたが、ハードはNEC,富士通、東芝で世界シェアの大半を占めていた。その後、IBMがThinkPadブランド名ともども中国企業にPC事業を売却し、ソフト事業に注力した。今回の合弁設立で、世界首位のレノボの出荷台数は5896万台となり、同2位の米ヒューレット・パッカード(HP)5431万台、デルの4073万台を引き離すことになる。中国企業とデルを加えた米国企業との市場支配が強まることになる。残った東芝のPC事業はどうするのか3強に吸収されるか、台湾エイエースと一緒になるか、しかし弱小になったことは否定できない。我が家の4台のPCもいつの間にかHPとレノボになっている。

掃除機も今や主婦の会話を聞いていると英国のダイソン製で持ちきりで、日本家電メーカーはサイクロン方式のダイソンに圧倒されている。日本では儲からないと外国へ生産を移した扇風機もダイソンに挑戦され、羽のない扇風機が主流になりつつある。家電の雄パナソニックは何をしていたのだろうか

ガラパコスと云われた携帯も含め、日本メーカーはこの30年間、井の中の蛙だったのだ。NECとか富士通はグローバル化を認識していれば、アップルとは言わないがHP、デルぐらいにはなっていてもおかしくない。

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