行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

野獣からモナリザへ

2019-02-09 18:54:23 | スポーツ
2012年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリスト、松本薫さんの現役引退会見をテレビで見た。実に爽やかで微笑みながら「夢、目標は達成された。子育てをしながら野獣を維持して、柔道をするのはむずかしい。次の人生を楽しみにしている」と会見する姿は野獣からモナリザへというのが第一印象だ。
 
スポーツ界では、パワハラなど嫌なニュースが続いただけに久しぶりに晴れやかな気分になった。また子育てをしつつも、松本さんが手がけるアイスクリーム店「ダシーズ」で「アイスクリームを作りますので来て下さい」とにこやかに第2の人生をスタートさせるという若者の姿を見た。高田の馬場のこの店も繁盛間違い無しだろう。
 
娘虐待殺人のニュースが流れる中、会見の中では、子供に対する愛おしさが感じられ、なんとなくホットするニュースでもあった。
NHKラジオでの放送で、80歳になる男性からの投稿を偶然聞いた。彼は小児麻痺障害で、戦時中両親を亡くし、知人に預けられた。里親の母は障害故に虐められても、忍耐をさとし、厳しい時代の中育ててくれた。おかげで家庭を持つことも出来、その母が亡くなるときに駆けつけたら、「今までよく頑張ったね」と逆に励まされたとのこと。血はつながっていなくとも、素晴らしい母親がいるのだと、これまたホッとしたニュースだった。
コメント
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