日銀マイナス金利の副作用
日銀の黒田総裁の再任が決まった。異次元と言われた金融緩和政策は2%のインフレターゲットが実現しないので、2年前にマイナス金利政策を史上初導入した。マイナス金利政策についてはこのブロ......
昨年の悪い予想が杞憂に終わればと思ったが、1年経って、スルガ銀行はシェアハウス事件(私はこれは事件と思う)で4-12月で961億円の赤字に転落、しかし、シェハウス事件とは関係ない地銀に経営危機が忍び寄っている。15日には栃木銀行、武蔵野銀行、みちのく銀行、島根銀行が4-12月赤字に転落と報じられた。戦後最長の景気回復と政府は云うが銀行の経営がこの状態では、心配だ。大手銀行の株価も冴えない。マイナス金利政策がボディブローとなっていることは否定できない。武蔵野銀行のように曙ブレーキの私的整理がもろに影響したが、中小企業の小型倒産が増えているため引き当てを増やさざるを得ない地銀もあるようだ。(西日本FH)
統計数値がフェイク化してることが国会で問題になっているが、景気がほんとに回復しているのか?先日発表されたGDP速報値前期比0.3%増も吟味する必要がある。個人消費が0.5%のびて寄与したことになっているが、最近の各種世論調査では7割近くの人が景気回復の実感がないと言っている。小売りや外食の決算を注視したい。企業の決算動向をむしろ信じたいからだ。