行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

8158回の嘘をついてきたトランプ大統領、今度は大嘘

2019-02-15 22:58:24 | 政治
米国大統領が国家非常事態宣言したのは乗っ取り旅客機でマンハッタン高層ビルを襲った悲劇的テロの時が記憶に鮮明だ。また、10年前の2009年に世界的な流行病となった新型インフルエンザ(H1N1型)の感染によって米国内で死者が100人以上も発生したことを受けてオバマ大統領が発動したことがあると聞いた。過去の例では、ハリケーンなど自然災害やテロ、暴動、大規模事故、疫病などを原因として発動されている。
 
ところがトランプ大統領はメキシコとの国境に壁を造るのに国家非常事態宣言をして、予算執行を議会の承認を得ないで行うという。その理由は国境を越えてくる移民による「殺人、レイプ、暴行といった犯罪を防ぐため」という。今メキシコ国境で大規模な犯罪が起きて非常事態だと大嘘をつき、これまでの8158回(米国ワシントンポスト紙ファクトチェックによる)の嘘の記録を更新している。民主党のペロシ下院議長は「国境では非常事態は起きてない。大統領の権力乱用で、憲法違反と提訴」の構えだ。司法の判断が注目されるが米国の歴史に汚点を残すことは間違いない。
 
日本人の私から見れば、トランプ大統領だって海を渡ってきた移民の子孫なのに、移民排斥は自己矛盾と思える。米国先住民の血が流れているウォーレン民主党上院議員(次期大統領候補に名乗りを上げた)の見解を聞きたいものだ。
日本では統計が嘘をついて大問題となってるがこの嘘はすぐ判らないから怖い。
コメント
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