行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

景気、やはり個人消費が鍵を握る

2019-02-19 22:52:13 | 経済
前回のブログで、「最近の各種世論調査では7割近くの人が景気回復の実感がないと言っている。小売りや外食の決算を注視したい。企業の決算動向をむしろ信じたいからだ」と書いた。本日の日経で4-12月決算のまとめとこの3月期の予想が報道された。一面で自動車や電機の輸出不振で、1兆3000億円の下振れで大変だと報じている。
 
しかし、製造業全体では4-12月期2%の減益に留まっており、国内需要中心の非製造業は3%の増益で全体では0.2%となっている。確かに3月期は全体で1.4%の減益と予想されるが、ちょっと騒ぎすぎのような気がする。
 
私はむしろ、個人消費と関係の深い食品が4-12月期9.9%の減益、小売業12.2%の減益に注目する。国民が景気の実感が湧かないという裏が取れたからだ。食品は何とかしようと朝ドラで話題の日清食品は麺類を、カルピスは大型ペットボトルを、マルハニチロも需要の強いサバ缶詰を20円、明治は4月に牛乳パックで10円程度の値上げ、と値上げの春状態だ。売る方の小売りは消費者と直接接するわけで、値上げが通るか頭を抱えている。秋の消費税という後門の狼が控えているだけに国民に値上げが通るか難しいところだ。
ほんとに景気が回復しているのか、1-3月期の正確な消費動向調査が必要だ。
コメント
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