今年は、毎月1回年「金生活者のマネー」というテーマでブログを書いてきたが、私が推奨する長期分散投資をバックアップするデータが日経で報道された。
2019年1~11月の運用会社別の投信の資金流出入額を集計したところ、流入超上位には「東京海上・円資産バランスファンド」の東京海上アセットマネジメントや先月ブログで紹介した「グローバル3倍3分法ファンド」の日興アセットマネジメントなど複数資産に分散投資する「バランス型」投信で売れ筋を持つ会社が入った。バランス型投信は分散投資の効果で値動きが相対的に小さく、安定した運用収益を上げたことがマネーを呼び込んだ。銀行でも低金利を逆に取り「預金代替」として推奨したようだ。
一方人工知能(AI)やロボティクス、バイオテクノロジーなど有望テーマに関連する銘柄に投資する「テーマ型」の投信に強みを持つ運用会社は、資金流出となった。
最新技術は年金生活者だけでなく素人投資家にははっきり言って判らない。わからないものや会社には投資すべきでないし、最新技術がほんとにものになるか少しは見えてこないと投信でも良い成績は出てこない。
この報道ではなかったが、長期分散投資の有力アイテムはSDG投資だと思う。地球環境問題がようやく再認識されてきた今年、アップル、米バンク・オブ・アメリカ、ペプシコ、日本電産など相次いでグリーンボンド環境債を発行し、その資金は主にCO2削減に充てるが、日本電産は電気自動車のモーター開発に充当する。再生エネルギーを含めテーマとしては身近であり、こうした環境債が増えてくれば、それらを組み込んだ投信も出て来て、個人でも手軽に買えるようになる。
もう一つ最近の朗報は投信の最初に取られる手数料がネット証券会社で相次いでノーロードになったことだ。今年の年金生活者のマネーで紹介した自分流分散投資の成果は本日現在収益率27%