行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

アップルは不死鳥か?

2020-02-01 23:15:51 | 経済

2019年10~12月期の決算が発表されてる。米国のGAFAを中心とするIT企業が好決算を出してる。中でもアップルは売上高が前年同期比8.9%増の918億1900万ドルとなり市場予想の884億9600万ドルを上回った。純利益は11.4%増の222億3600万ドルとなり、調整後の一株当たり利益は4.99ドルと市場予想の4.55ドルを上回った。株価は300ドルを超え、時価総額世界一を維持している。

昨年2019年は2018年10~12月期の売上高見通しの下方修正をした。中国を含む中華圏の販売低迷が主因だった。10%近く株価は150ドルへ暴落、ダウは600ドル下げ、日経も450円下げ、新年はアップルショックのお年玉に見舞われた。アップルは正月3日の取引だけで約747億ドル(約8兆円)の時価総額を失い、ソニーや本田の時価総額を上回るが額が1日ですっ飛んだ。それが今年は不死鳥のごとく蘇り、この1年で株価は倍になった。
アップルの主力製品iPhoneは7.6%増となったほか、時計型のウェアラブル端末が37.0%増と大幅に増加、サービス収入も16.9%増と好調だった。米中貿易摩擦で苦戦が予想されたが、中華圏でも売上げは3.1%増と伸ばした。

私がiPhone6を買ってから、アップルを注視しているが、日本の電機産業のようにサムスンや中国企業に負けるのではと思った。米国の著明なアナリストさえ、たかが家電メーカー、沈み行く巨艦だと言い切っていた。2012年100ドルの株価が2013年春には60ドルに暴落し、予想が当たったと思っていた。

ところが、2014年iphone6を売り出してから株価は上昇し、130ドルに近づき、私がバブルではと思った100ドルをはるかに凌駕し、時価総額は80兆円をゆうに超えた。iPhone6とプラスが予想外のヒットとなり、欧米でのシェアを拡大し、スマホでのマイナーの位置からメジャーになった。特に中国市場では高級品スマホは売れないというジンクスを見事に破り、スマホの雄サムスンのシェアを奪い、ダントツの世界一となった。


昨年は一時時価総額世界一の座を復活したマイクロソフトに抜かれたが上記のように沈んでも不死鳥のようによみがえる。今年は中国でのコロナウィルスによる生産や売上げがピンチとなっているが、不死鳥はどう乗りきるのだろうか

 

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