見だしで43歳のと書かれるほどベテランの頑張りが称えられる。本人も13回目の挑戦、「43歳でこのタイトルが取れるとは思ってなかった」と言っている。裏返せば若手の成長が著しい女子プロゴルフと違い層の薄さが目立つ。前半まで2打差リードして初優勝かと期待した26歳池村だったが、16番ホールで谷原の長いバーディが目前で決まると、崩れてしまった。谷原は17番でもバーディ12アンダーとして最難関の18番をパーで乗りきった。何回か自分もこの東京よみうりカントリー18番を経験したが、急傾斜のグリーンでプロでも上に付けたら地獄を味わう。若手では賞金王を狙った金谷が9アンダーで3位に入ったのが最高位、アマの中島は15位に終わった。
ゴルフ人気も女子に圧倒され、その結果が賞金にも反映された。賞金王に輝いたチャン・キムの獲得賞金は¥127,599,803、一方女子プロゴルフは稲見の賞金は¥255,192,049、3位の小祝でも2億円、賞金王という名は稲見萌寧に譲った方が良い。キムの獲得賞金だと8位になる。この男女間格差は当分解消されないだろう。
男子も若手アマにチャンスをどんどん与えて、第二、第三の松山英樹を育て男子ツアーの裾野を増やすことを考えないとスポンサーが付かなくなる。