ニューヨークタイムズがオミクロンについてこの1週間判ってきた兆候について7日、報道している。依然として多くの不確実性があるとの前提だ。
1.伝染性
オミクロンは以前の亜種よりも感染力が強い。ワシントン大学の疫学者であるジャネットベースマンによると「南アフリカのデータは、オミクロンの亜種がデルタよりも急速に広がっていることを示唆しています」
カリフォルニア大学サンフランシスコ校のRobertWachter博士「オミクロンがデルタよりも速く広がることは間違いありません。理由はまだ100%わかりません」
2.重症度
オミクロンは以前の亜種よりも深刻か? 重症のCovid病は、発症するまでに1週間以上かかることが多く、オミクロンが出現してから世界は2週間未満、まだ科学者の間でコンセンサスはないが、オミクロンは以前の変種よりも穏やかかもしれない。ジョンズホプキンス疫学者であるデビッドダウディ博士は「兆候は実際には非常に楽観的だと思います」と言っている。博士は発生の震源地である南アフリカの都市ツワネの科学者とたまたま緊密な研究協力をし、そこでの彼の同僚は、入院と酸素需要が以前の波の間よりも低いと話した。南アフリカの入院率と死亡率は、急上昇していない。興味深いことは、患者は味覚と嗅覚の喪失が少ないと報告している。
3.ワクチン接種は感染から保護できるか?
これまでの証拠によると、オミクロンは以前のバージョンのウイルスよりもワクチン接種を受けた人々に感染する可能性が高いことを示唆している。但しワクチン接種を受けた人々のかなりの割合で、重傷化の兆候は少ない。「ワクチンは、感染ではなく、重篤な病気に耐えられると思います」と、スクリップスリサーチのエリック・トポル博士は言っている。ジョンズホプキンスのダウディ博士は、「私たちの免疫システムは、感染からではなく、病気になるのを防ぐように設計されています」と言っている。
気になる追記の1つは、一見軽度のCovid感染でさえ、高齢者などの脆弱な人々 にとって致命的であることだ。2番目の問題は、ワクチン接種を受けた人や以前に感染した人の免疫力が時間の経過とともに実際に低下していることで、追加接種の必要性が増している。
4.検査
PCR検査などは引き続き有効。
結論
ワクチン未接種の人々は、依然として深刻な病気のリスクにさらされている。ここ数週間、約1,000人のアメリカ人がコビッドで毎日亡くなっており、その大多数はワクチン接種を受けてない。
今日のニュースによると、
バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は7日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株について、初期のデータに基づくと、感染力は強いものの、毒性は低い可能性があると述べた。
ファウチ氏はホワイトハウスで行った記者会見で、一段の情報が必要としながらも、オミクロン株感染初期の患者は入院と酸素吸入の必要が少ないようだと述べた。
日本でのオミクロン感染拡大は起きるかもしれないが、専門家の見方はワクチン接種が進んでいるため、昨年の年末から新年にかけての感染爆発のようなことは起こらず6波の波は小さいと予想している。岸田政権も緊急事態は避けるべく3回目の接種を急ぐようだ。