先日、70代ぐらいのシニアのおしゃべりが耳に入った。「昔は10年も定期預金にしておけば倍になったのにネ・・・」と嘆きの声だった。確かに定期預金の金利はメガバンクで0.002%、高い地銀で0.22%、そのためかタンス預金が増え、振り込め詐欺の被害に遭う。
私はこの30年間定期預金をしたことはない。銀行預金でちょっとでも余裕資金ができたら低リスク、手数料ゼロの投信にしておく、投信だからもちろん元本は保障されないが同じ銀行口座内で、投信と預金を適時振り分けている。例えば三菱UFJ銀行ではeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、eMAXIS 最適化バランス(マイゴールキーパー)、eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)といった低リスクバランス型投信が定期預金の代わりになる。
27日には日経平均株価や米国ダウ株価が暴落した。特に日経平均は1年前の水準以下になり、青くなった投資家が多いと思うが、このバランス型投信なら安心だ。
手数料も安く安定したパフォーマンスのeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を見ると、27日日米株価下落の影響で基準価格は下がったが、1年前の12000円が13100円、9%増と定期預金の利息をはるかに超えている。この1年間の高値は14000円だからこの時点で解約すれば16%も増えたことになる。
この投信の安定性は下表のように8資産に均等に配分していることにある。
■資産構成(2021年末時点)
資産 基本資産配分 比率
国内株式 12.5% 12.4%
先進国株式 12.5% 12.8%
新興国株式 12.5% 12.5%
国内債券 12.5% 11.2%
先進国債券 12.5% 12.3%
新興国債券 12.5% 12.4%
国内リート 12.5% 12.5%
先進国リート 12.5% 12.9%
・比率は純資産総額に対する各マザーファンド受益証券の割合です。
他にもアセットマネジメントOneの「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」、「セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド」等がある。いずれも手数料ゼロ、信託報酬が安いのでたすかる。