明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ、単独首位から出たプロ7年目の吉本ひかる(24)19アンダーで並んだ、ささきしょうこ(26)とのプレーオフを2ホール目のバーディーで制し、涙のツアー初優勝を果たした。黄金世代といえば、全英オープンを制覇した渋野日向子、畑岡なさ、小祝さくら、大里桃子など多士済々、その後も古江彩佳、西村優菜、等優秀な後輩に阻まれ、吉本ひかるのチャンスはなかなかめぐってこなかった。17年のプロテストに一発合格後142試合目でようやく優勝をつかみ取った。川崎春花のように1年目で初優勝というケースもあるが、初優勝というのは精神的にも負担がかかり如何に困難かわかる。
吉本は緊張のせいか前半バーディなし1ボギー、2位のささきしょうこはこの土佐カントリーで毎年キャンプを張るため、コース、グリーンは熟知している。前半4バーディ、1ボギーであっさり逆転、ささきは3打差をつけて後半へ、しかし、吉本は後半頑張りを見せ、16番まで4バーディで再逆転、ささきは17番ショートでバーディをとり追いつきプレーオフとなった。まさに凄い闘いとなり観客は大喜び。
後半パットの好調が戻った吉本は18番プレーオフ2ラウンドめ、10m近いバーディパットを沈め初優勝をつかんだ。
優勝インタビューでは「なかなか優勝できなかったけど、優勝できると信じてやってきた。きょうもすごくつらかったけど、笑顔を絶やさずに頑張った。優勝できてすごく不思議な感じがするけど、すごくうれしいです」と涙ながら話した。
敢闘したのは先週米ツアー大会で3位につけ帰国した古江彩佳だ。ボギーなしで4連続を含む7バーディーを奪い、11位から3位16アンダーに上がった。また来週本格参戦中の米ツアーに戻る。吉本も古江も150cmちょっとの小さな身体できっちりと距離を出すのには感動すら覚える。