単独首位から出て、67で回った鈴木愛(29)が通算15アンダーで逃げ切り、2021年「資生堂レディス」以来、2年ぶりの通算18勝目をツアー史上16人目のボギーなし優勝で飾った。かつての賞金女王(2回)も腰痛などで長い間苦しんだ。今年度はようやく復活の兆しが見え、前週は単独首位からスタートしながら惜敗した。原因はパターの打ち急ぎで、今回はしっかり修正、ショットメーカーとパター巧者が戻ったことが15アンダーにつながった。
この日、鈴木を上回る66でまわった桑木志帆(20)が3打差の2位。地元出身の小祝さくら(25)は初日8バーディの凄いスタートで優勝かと思わせたが、そこがゴルフの難しさ、通算10アンダーで3位に終わった。3位タイには連続優勝を狙った桜井心那(19)と川崎春花(20)、桑木とともにベテランを追い上げたのは見事だった。川崎は昨年の新人賞者、今年は低迷していたが、ようやく上位陣で優勝争いに加わった。
桜井心那と川崎春花は10日開幕の「AIG全英女子オープン」に繰り上げ出場が決まり、怖いもの知らずの若武者がどう闘うか楽しみだ。
ということは、次週の軽井沢トーナメントは残留組の中で、好調な鈴木愛、小祝さくら、桑木志帆が争うことになるだろう。