行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

金属労協への回答、ほとんど満額、中には要求以上の回答も

2024-03-13 16:55:03 | 労働
政府も日銀も注目していた賃上げ、春闘史上見たことないほとんどの組合が満額獲得だ。推定賃上げ率5%以上で、これから引き出す組合の目安になる。

金属労協の発表では「額の平均は14,877円(45組合)で、高い引き上げ額となっている。また、87.5%の組合が要求を満たす回答を引き出している。これらの回答は、実質賃金の改善や組合員の生活の安心・安定はもとより、金属産業の現場力・競争力を高め、経済の好循環を実現する原動力となり得るなど、労使の社会的な役割を果たすものであると受け止める」

トヨタ、ホンダなど自動車は満額だけでなくスズキには「新人事制度における人的資本への投資として、組合要求にある昇給制度維持分と物価上昇の影響を踏まえた配分を含み、組合要求を超える平均10%以上の賃金引き上げを実施」となんと要求以上の回答。
平均賃上げ額はホンダ20000円、日産18000円、三菱自工17500円、マツダ16000円

電機は大手組合には13000円の同額回答、最低賃金も10000円前後の引き上げで、中にはNECのように33300円の引き上げで最賃が一気に212300円になった。
注、電機のモデルは開発・設計職基幹労働者賃金:スキル・能力基準『レベル4』30歳相当

鉄鋼大手3組合ベア30000円の要求で額としては突出していたが、JFE、神戸は満額、日本製鉄は35000円と要求を上回った。定期昇給などを含めた賃上げ率は14.2%にもなるビックリ回答だ。

三菱重工、川重、IHI、住友重機械など造船は一律ベア18000+定期昇給6000円24000円の高額満額で綺麗に揃った。
注、:鉄鋼大手3組合は35歳生産職標準労働者、造船は組合員平均

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