日経で半導体・宇宙分野で派遣社員が重要な役割を担っているとの報道、派遣法に関わったもの(注)として、時代の様変わりに驚いた。1985年にできた「労働者派遣法」は情報化にともないソフトウェア技術者が野放図に派遣され雇用の不安定が問題となり、派遣労働者を保護する視点から14の業務を限定して制度化したものだ。当然製造現場への派遣労働者も想定され、単純労働では賃金も安く雇用の調整弁に使われ、既存労働者の労働条件にも影響することから製造現場への派遣労働は禁止した。
その後、人手不足から製造現場への派遣労働も認められるようになり、外国人労働者も入るようになった。報道によると今や製造業の1割が派遣社員で、しかも受け入れ各社の技術開発に欠かせない存在となっている。当初想定していた工場の製造ラインで無く頭脳にあたるコア部分に派遣社員が寄与している。派遣会社もより高い派遣料を取るべく、高度技術者の育成に励んだ成果だし、なかなか企業内人材ではDXやAIの人材がまにあわない製造業のニーズにマッチしたといえる。
注、派遣法の成立については小井土有治著「人材派遣業法」に詳しい
その後、人手不足から製造現場への派遣労働も認められるようになり、外国人労働者も入るようになった。報道によると今や製造業の1割が派遣社員で、しかも受け入れ各社の技術開発に欠かせない存在となっている。当初想定していた工場の製造ラインで無く頭脳にあたるコア部分に派遣社員が寄与している。派遣会社もより高い派遣料を取るべく、高度技術者の育成に励んだ成果だし、なかなか企業内人材ではDXやAIの人材がまにあわない製造業のニーズにマッチしたといえる。
注、派遣法の成立については小井土有治著「人材派遣業法」に詳しい