2018年に入り、嫌な詐欺事件が起きた。成人の日の八王子、横浜で起きた「はれのひ詐欺」は新成人という門出を祝う晴れ着を巡る詐欺だけに怒りを感じる。詐欺と云えば年寄りへのオレオレ詐欺が主だったが、これから社会に出ようとする若者が被害者だけに、最初に社会の厳しさを味わい、人間不信にならざるを得ない。それを払拭するにはその大がかりな手口を解明し、法治国家として厳罰を加えなければなるまい。
高齢者を狙ったオレオレ詐欺は減少しているが、これも社会全体で許さないという雰囲気と警察の啓発への日頃の努力が功をそうしたのではないか。しかし、ダイヤモンド誌によれば、高齢者を狙った新たなピンポン詐欺が増えているという。独居高齢者をターゲットにリフォームだとか終活処理や高利の運用商品など最初はソフトにピンポンして訪問し、何回か訪問し時間を掛けて話し相手になり、信用を得てから実行する手口で独居老人の寂しさにつけ込む。
こうした中で、逆に高齢者のニーズに合った一見効率を無視した商売をしているのがヤクルトだ。以前我が家に高齢の義母がいたころ、ヤクルトを取っていたが、配達員のヤクルトレディの応対のやさしさに感心したものだ。独居老人はあの応対なら、毎日来て話し相手になって貰いたいと思うだろう。この人手不足の時代、あのヤクルトモデルが続くのか疑問だが、託児処付きの事務所で普通なら子育てに負われている母親をターゲットに募集しているから可能になっているようだ。高齢化社会と女性の労働力化という日本に合致したビジネスモデルを実現している。
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