行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ニューノーマル、DXデジタルトランスフォーメーション編

2020-06-04 21:14:24 | 技術

2018年経済産業省がかけ声をかけ出したが、肝心の行政のシステムがDX出来てなく、全く機能してないことが今度のコロナ危機で明らかになった。支給金にしても持続化給付金にしても結局は紙に書いて申請せざるを得ない悲劇、しかも何時口座に入金できるかそれも判らない。開いた口が塞がらないのが申請窓口を新たに設ける費用が400億円も掛かるとか・・・

個人番号を全国民につけたのは良いが何年経っても、活用できてない。お粗末なシステムで住民基本台帳との連携も取れてないし、検索が集中すると固まってしまう。一方健康保険証番号はあるが、掛かる医者毎にカルテがあり、健康診断のデータは検診したところから検査結果を貰って、コピーして持って歩く必要がある。それでも新たに医者に掛かると検査し直しという事態に相成る。
DXがすすんでいるのは税を取るシステム、電子タックスは素晴らしい。「利用者識別番号」という新たな個人番号を設け、スマホでもPCでも申告できる。個人銀行口座もきっちり把握しているので、税の還付も申請から1か月以内に振り込まれる。今回の支給金もこれを利用すれば良かったのに、役所の縦割りがまたもや妨げたのだろう。

昨年の今頃、エストニアの首都タリンに滞在していた。人口130万の小国だが、ホワイトハッカーが多いのはトップクラスで、EUのサイバーセキュリティセンターが、タリンにあるのはうなずける。観光以外に見つけたIT産業育成は子供の頃からの人材教育のおかげだ。今流行りのSkypeもエストニア産で、目を付けたMicrosoftが買収した。この国の国民はIDカードで全てを済ます。運転免許証、電子医療記録付き健康保険証、住所はどこでもいいので住民票もいらない。またSuicaにもなり電車も乗れるから便利だ。デジタルトランスフォーメーションの見本みたいな国だ。何年も前から日本の視察団が大挙して押しかけていると聞いた。税金使って訪問しているわりに全く役に立ってない。

行政のニューノーマルは日本のエストニア化だ。


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