行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

福島の旅、赤煉瓦の蔵を訪ね喜多方へ

2011-09-16 21:41:23 | Weblog

芦の牧温泉大川荘に泊まり、喜多方へ、喜多方というとラーメンだがこれは街興しでヒットした成功例だ。しかし喜多方は蔵の町の方がふさわしい。街巡りをする馬車があるというので期待していたが、観光客が少ないせいか休止中で、郊外の農村集落を訪れた。そこには先の震災でも倒壊することなく日常使用している驚きの赤煉瓦の蔵があった。

三津谷集落5件の農家にそれぞれ赤煉瓦の蔵があったが、若菜家の蔵は芸術品に近かった。明治43年に作られたものだが、1階は農作業場、2階は52畳敷きの大広間になっている。この煉瓦日干し煉瓦でなく近所の登り窯で焼かれた逸品で、陶板に近い艶を持ったものだ。明治の時代、日本には珍しい建造物で、ドイツ人技師が設計した。

下の写真は三階建てで今でも倉庫として使っている。屋根は日本瓦で大正5年に建てられた。


下は大正10年建造の味噌蔵でここでは味噌の販売もしている。

いずれも農家の納屋、土蔵という既成概念を打ち破る国指定有形文化財で当時の日本人の気概を貰って帰ってきた。
もう一つの出会いは、この農家で葡萄を販売しており、試食したところ甘くて美味しいので品種を聞いたら青森で堪能したワインの原料スチューベン種だった。この農家は代々進取の気性を持っているようだ。

http://blog.goo.ne.jp/ajimayukuo/e/457a80ba9903685f18c73ce44c49d398


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