東京のコロナ感染増がこの数日50人レベルまでに増えている。為政者はどこの国でも経済が気になる。折悪しく都議選の真っ最中、小池都知事のコロナ感染者増に対するコメントも3月の頃と較べ、なんとなく歯切れが悪い。北欧ではスエーデンが日本の自粛よりもはるかに緩やかなコロナ対策を取り、ノルウェー、デンマーク、フィンランドが採ったロックダウンと対称的だった。その結果、スエーデンは他の3カ国を合わせた約2倍の感染と5倍の死者を出している。100万人あたりの死者数は500人で世界5番目の数だ。そして、ついに北欧各国はスウェーデンへの国境を閉鎖した。スエーデン当局の責任者は医療設備が整っていることもあり、「免疫を持っている人はどの北欧諸国よりも高いことを本当に確信している」と述べている。
緊急事態を解除した東京は、小池知事も医療関連施設に余裕があると述べ、スエーデンとほぼ同じ状態だ。東京にはスエーデンと違い、夜の街があり、満員通勤がある。今のところ満員通勤と感染者の関連性は出てきてないが、夜の街は明確に感染増に寄与している。スエーデンみたいに免疫者が増えることを待とうなどと呑気なことは言えない。対策を打てない夜の街については自粛要請をすべきだ。
この数日の世界的な傾向は、経済活動者の中心20代、30代の若年層の感染者が増えていることで、職場の対策が改めて必要だ。ペンス米国副大統領は若年者は感染しても症状は軽く、米国で感染者が増えても若年層の割合が高くなっていることはグッドニュースだなどと記者会見で述べている。開いた口がふさがらない。
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