パナソニックとソニー、シャープの三社で従業員の大幅削減をすると発表した。経営者の判断ミスが招いた経営危機で絵に描いたように従業員、労働者の雇用危機となった。
2011年11月1日のブログでとりあげた投資判断のミスが突然従業員の生活や人生設計を翻弄してしまう。
本日、パナソニックは本社部門の人員7000人の半分を削減するとの報道だ。本社部門の中には研究開発部門2000人、生産技術部門1000人が含まれる。尼崎のプラズマディスプレイへの巨額投資が経営危機を招いた直接原因だが、当時の同社の発表は次のとおりだ。
「松下電器産業株式会社(社長:大坪文雄)と東レ株式会社 (社長:榊原定征)は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDP)の新たな生産拠点として、両社の合弁会社である松下プラズマディスプレイ株式会社(以下、MPDP社)の第5工場を、兵庫県尼崎市(現工場隣接地)に建設し、世界最大の量産体制を更に拡大します。
新工場は、2007年11月に着工し、2009年5月に第一期の稼動を開始する予定です。投資額、約2,800億円で月産100万台(42型換算)を生産する世界最大のPDPの量産工場となり、投資生産性についても第1工場比で5倍以上と世界最高の投資効率となります。圧倒的な生産規模とコスト力で、世界における薄型大画面市場をリードします」
稼働して2年も経たずに挫折し、薄型大画面市場をリードするどころか撤退に追い込まれた。本社部門の虎の子とも言える研究開発や生産技術の技術者を半減するのであろうかちょっと信じられない。PDP開発と関係してればともかく、削減される技術者は狐につままれた感じだろう。これでサムソンに追いつけるのだろうか?
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