行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

私物化された国営花見の会

2019-11-15 22:08:27 | 政治
これまで芸能人がはしゃいでいたとしか印象になかった花見の会、実態がわかるにつれ、呆れるばかりだ。主催者の安倍首相は慌てて来年の中止を決めたが、花見の会じたいが税金で自公与党の幹部の後援会員をもてなしていたというのが実態なら、選挙のための供応以上に悪質だ。参加人員が毎年増え、18000人になり、費用も5000万を超えている。芸能人が呼ばれたのは後援会員への供応だった。与党幹部のホームページから花見の会の模様が一斉に削除されたこと自体後ろめたいことがあったと認めた。
 
安倍首相の場合、後援会関係者850人が「桜を見る会」参加のために上京し、安倍晋三後援会の「桜を見る会前夜祭」で気勢を上げた後、当日早朝、宿泊先のホテルから貸し切りバス17台を連ねて新宿御苑につめかけたという。しかも、安倍首相は桜を見る会の開門より30分も前に、地元後援会の人々を会場内に招き入れて記念撮影をしていたといわれる。
 
私も何回か新宿御苑に花見に行ったけど、園内は飲酒禁止、仕方なく近所の居酒屋でいっぱい引っかけて入園した。ところがこの花見の会、樽酒を始めとした、アルコール類がすべて無料で振舞われ、オードブルや高級スイーツなども並び、帰りには記念の升などがお土産に配られ、実際に参加した後援会員のブログには「去年は土産を10個持ち帰ったが、今年は3個しか貰えなかった」などと書かれていると報道されている。
 
さらにその飲食関係をすべて一手に請け負っているのが「株式会社ジェーシー・コムサ」という会社で、安倍夫妻のお友達が取締役をしており、安倍政権がスタートした2013年4月の「桜を見る会」からこの会社が請け負っており、2013年972万円の費用が昨年は何と2135万円にもなっているとの報道はこのブログでもかつて触れた加計学園の件を彷彿させる。
 
国会で明らかにしてもらいたいのは
1.司法はこれを見過ごすのか?公職選挙法第221条の、買収および利害誘導罪
2,どの議員の後援会が参加したのか、参加人員は
3,どういう経緯でお友達の「株式会社ジェーシー・コムサ」が受注したのか
4,借金まみれの国でこのような行事がほんとに必要なのか

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