日経平均が23000円をこえ、PERが15倍に近づくと、これ以上は上がらないとか、米国ダウ平均が上がれば更に上がるとか専門家の中で議論がされている。年初来のアップ率が日米とも16から17%にほぼ揃ったからで、中には金余りの中でのことで暴落するという人もいる。長期投資の年金生活者はこの時期は買う時期を、待つ間、最近人気のある投信やETFを研究したい。
その一つが「グローバル3倍3分法ファンド」で、発売から1年という新商品でパフォーマンス(基準価格24%アップ)が良く評価が高い。国内外の株式、REIT、債券の3つの資産に対し、純資産総額の3倍相当額の投資を行う運用手法で注目を集めているバランスファンドだ。具体的には現金を約20%保有し、そのうちの一部を証拠金に充てることで、日本株式20%分と世界国債200%分を先物で保有。その結果、純資産総額の3倍(300%)の投資資産規模を持つことができる。先物取引という個人ではリスキーな部分も入るが、先進国国債を中心とするものが大きな部分を占めているのでリスクは年16.1%で株式への投資やリートへのリスク(17~20%)より低く、リターンは年16.8%と株式やリートのリターン(8.5~11.3%)より高いというこれまでにない商品だ。長期保有に相応しい効率的な分散投資で、「増やすための分散」をめざすという宣伝文句も肯ける。分配も1年決算型と隔月分配型が選べる。
もう一つは米国株ETFで、60代でまだ先の長い人は米国株の中で急成長を続けるGAFAを中心とするETFQQQも選択の一つだ。ただし、米国のハイテク企業は無配当が多いので、配当は1%にもならない。この10年を見ても株式で最も良いパフォーマンスは米国で、とくにGAFAやマイクロソフトの成長は凄いのでキャピタルゲインは大きい。QQQ(パワーシェアーズ QQQ トラスト シリーズ1)はナスダック上場の時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100(NASDAQ)指数に連動する投資成果を目指すハイテク株特化のETFだ。米国株は天井を打ったという分析もあるがQQQは絶えず成長を続ける銘柄を組み込んでおり、期待できる。もちろん株式なので暴落もあり得るが、ハイテク株は回復も早い。
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