国産ワインの人気が出てきて、苗木足りないとの報道。国産苗木で作ったワインはシェア5%という。信州は山梨と並んで首都圏に近く、ワイン生産として良い位置で、今話題の特区に指定され、有望だ。蓼科では井筒ワインを飲んだが赤のメルロー、白のシャルドネどれもフランスワインに負けないしっかりした味だった。湯の丸高原の帰路、高度800~900mのところに千曲川を望む山麓にいくつかのワイナリーがあり、その一つを訪れ、見学した。
ヴィラ・デスト ワイナリーは年間3万本ほどの小さいワイナリーで、レストランも併設し、賑わっていた
設備も畑も小さく、フランスや米国に較べると少量手作りワインといった印象で、葡萄収穫の人手も、レストランの従業員やボランティアを動員して何とか賄っている。草取りはヤギが活躍していた。ここのワイナリーではメルロー、カベルネソービニヨン、シャルドネ、ゲベルツトラミールと畑が小さい割りに多くの品種を扱っている。アルザスのゲベルを生産しているのには驚いたが、気候的に白ワインがふさわしい地であることは確かだ。小売価格3600円から5000円前後と少量生産のため価格が高めで、それ故に特徴のあるワインに特化している。メルローでは田沢地区でビオワインも生産している。
今回は訪れる時間がなかったが、関連ワイナリー、アルカンヴィーニュ ワイナリーがさらに100m登った処にある。年間生産5万本とのこと、ここでは最近メルロー70%、青森ワインに使われているシュチューベン25%という珍しいものを生産しだしたので試飲した。初めての味だが、シュチューベンが隠し味になっている。日本人は外国産に捕らわれず独自のものを開発するわざに長けているのでこれからが楽しみだ。
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