行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

役者交代で面白くなった大相撲

2020-01-20 23:20:33 | スポーツ

両横綱が休場し、どうなるのかと思った初場所、高安と栃ノ心はこれがあの強かった大関かと思うほど人が変わったように脆く、気の毒のようだ。当然上り坂の若手の朝乃山、貴景勝に期待が掛かった。ところが、まだ若手には負けられないと人気の遠藤と3年前に期待され関脇までのぼった正代が若手に立ち塞がった。横綱白鵬は優勝を狙うと発言していたが、最近は張り手とかちあげの立ち会いでひんしゅくをかい、特に今場所は遠藤にかわされ通じず土俵に這わされみっともない相撲となり、休場に追い込まれた。

横綱、かつての大関に替わり、今場所は役者が代わった。本日は千秋楽の取り組みのように一敗どうしの貴景勝と正代が対戦し、正代が勝ち、優勝に一歩近づいた。正代は体躯にめぐまれ、体も柔らかく関脇陥落後は低迷していたが、ようやく飛躍への気付きがあったようだ。御嶽海と競り合い、リードされたが追いつき更に上に行くチャンスだ。

更に今場所を盛り上げている役者が炎鵬だ。特に遠藤や豪栄道に勝った取り口は上位の力士にも通用することを証明した。特にスピードと目を見張るのが相手の手を取ったり引っ張ったりする技で、これまでの力士には見られなかったもので、これから炎鵬に対戦する力士はどう対策をするか真剣に考えざるを得ない。相撲のうまさではトップクラスの遠藤でさえ手を焼いて負けてしまった。今日の豪栄道戦でも、遠藤が見過ぎて(もぐられると厄介だから)墓穴を掘ったので豪栄道は一気に押し込もうと自分流の立ち会いをしたのだが、炎鵬に変わりつつ手を取られ負けてしまった。

十両では元大関の照ノ富士が9連勝、単独首位で、これも注目したい。


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