世界一厳しい銃規制下、平和で安全と誇っていた日本で、忌まわしいテロにより安倍元首相は倒れた。私がこれまで遭遇といってもテレビメディアでだが、最初は高校生の時、社会党の浅沼書記長が日比谷公会堂で演説中に刺された場面だった。今でも眼鏡が外れ、血が流れた凄惨なテロをはっきりと覚えている。
次が大学生の時、ケネディ大統領が銃撃された場面で、隣席のジャクリーン夫人が大統領に覆い被さった姿、あまりの衝撃で弟のロバート・ケネディ氏(彼もテロで亡くなる)を招いた追悼会に出席した。
そして今回は、かつて住んでいた奈良の西大寺駅前で、撃たれた瞬間の映像と血を流して倒れている安倍氏に居合わせた何人かの看護士が懸命に蘇生を試みている映像が映し出された。何ともやりきれない映像だ。
世界に与えた衝撃は大きく、ニューヨークタイムズは、「ウクライナとアメリカ合州国での極端な暴力の映像が日本でもスクリーンに映し出され、国民は、自分たちが安全だと思っていた国が、結局そうではないのかもしれないという可能性に、不安を募らせている」と報じている。
今回の犯人像が徐々に明らかになるにつれ、政治テロでなくある宗教団体への恨みが原因とのことだが、安倍さんとその宗教団体との関係があるとの信じ込みが原因のようだ。それが真実とすれば、フェイクニュースに踊らせられたとしかいいようが無い。安倍さんも無念だろう。
合掌