行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

藤井裕久財務大臣、お疲れ様でした

2010-01-07 17:40:02 | Weblog
鳩山内閣の重鎮、藤井財務大臣が辞任した。77歳という高齢は今回のように政権交代で予算の組み替えを短時間でこなす激務には無理であったようだ。特に予想以上の税の減収でガソリン税の暫定税率廃止が不可能になったこともかなり精神的に負荷がかかったのではないか

私が初めて藤井さんにお会いしたのは1994年だったか、当時大蔵大臣をされていた。当時私は電機連合の政策を担当していて、私の友人A君の紹介で会食した。藤井さんの選挙区(旧神奈川3区)には電機連合傘下の組合が複数あったので、はっきりと言わなかったが自分の後継者としてA君を考えているという含みの会合と判った。

立て板に水を流すごとく難しい財政金融の問題を易しくお話しされ、世の中にはすごい人もいるとびっくりしたのが第一印象であった。サンデープロジェクトなどテレビにも多く出演し明確な説明でファンは多くなったのではないか

その後、ある勉強会で講師としてお呼びし、何回か時のテーマを明瞭に答えていただいた。最近では総選挙前に来ていただき、民主党圧勝が明確になり、いかに無駄を省いて予算を組み替えるか熱心に説かれ、勉強会出席者全員が財務大臣就任を要請した。

しかし、国民の目の前で行われた仕分け作業でも旧体制の抵抗は凄まじく、短時間でこれまでの財政の無駄を抽出することは困難を極め、既得権に切り込む作業は大部分10年度に繰り越された。マスコミからは財務省が筋書きを書いた仕分け作業と批判もされ、その後の10年度予算編成の激務が藤井さんの心身の健康をむしばんだことは否定できない。

藤井さんお疲れ様でした。好きな焼酎でもゆっくり召し上がって下さい。

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