今日の日経で福岡の飲食チェーンが意見広告「コロナ自粛反対、営業の自由」を一面広告で主張した。読んでビックリした。「コロナをインフルエンザ並みとして、スエーデン並みに飲食店の営業を自由にさせろ」と主張している。1年前、ブラジルの大統領がコロナは風邪引いたぐらいと言いだし、今やブラジルはコロナ死者は48.8万人に達している。コロナを侮った報いだ。
PCR検査や感染者数の統計は問題ありという書物を紹介しているが、重要な死者数には一切触れてない。確かに日本のようにPCR検査が遅れた国も有り、積極的に検査しなかった点は問題なので、感染者数には疑問を感じた。しかし、死者数は厳然たる事実だ。
同意見広告で紹介されたスエーデンは医療体制に自信があり、コロナ対策をせず、飲食店の営業は自由だった。ところがその政策は失敗だったことが1年経って判明している。北欧3国は世界トップの医療体制を取っているがノルウェーとフィンランドはロックダウンをはじめマスクの着用、ソーシャルディスタンシングを厳しく適用した。その結果人口100万人当たりのコロナによる死者数はスエーデン1443人に対し、ノルウェー145人、フィンランド174人とスエーデンの失敗が明確となっている。日本は緩やかな緊急事態宣言であったが、死者は111人とスエーデンの10分の一以下だ。それでもいわゆる盛り場の多い大都市では医療崩壊が見られた。
注、数値は札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門がまとめたもので源データはジョンホプキンス大学
札幌、東京、名古屋、大阪、福岡と飲食店が多いところが感染爆発をしており、むしろロックダウンをすべきだった。飲食店は意見広告で生き残るための最低限の補償を求めるべきだ。
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