行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日米で違う避難範囲の謎が解けた

2011-04-10 18:23:51 | Weblog

3月20日のブログで避難範囲の日米の差は4号機の使用済み燃料保管プールの水があるかないかで出てきたのではないかと指摘した。また、米国は原子力保安院を含む日本政府の発表を信用してないとも指摘した。

その後、米国は無人機を飛ばなど詳細なデータを独自で収集した結果だと思うが、30日の上院公聴会で米国原子力規制委員会NRCヤズコ委員長は4号機の使用済み燃料保管プールには水が存在することを認め、「現在得られているデータは、安全距離が約20マイル(約32キロ)であることを示し続けている」と述べた。

また4月7日、「米政府が原発から半径80キロ圏内に住む米国人に避難勧告を出した根拠は放射線量などの実測データに基づくものではない仮想の事故シナリオによるものだった」とNRCの安全対策チームを率いる幹部のランディ・サリバン氏が同日あったNRC原子炉保障措置諮問委員会で明らかにした。

この仮想のシナリオはAP通信によると、福島第一原発2号機の核燃料が100%損傷し、放射性物質が16時間放出される「深刻な放出」というシナリオに基づくものだった。


しかし米国の「50マイル(80キロ)圏内」の避難勧告は3月17日、オバマ大統領が演説で「十分な科学的評価に基づく」と述べたほか、NRCは「慎重かつ妥当なもの」と繰り返したことを考えると、米国政府は日本政府不信からけっこうパニック状態の中で避難勧告を判断したのではないだろうか。これに対し、日本政府は反論もしなかったどころか保守的判断と言えるなどコメントをしている。誠に情けない。

 

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昭和記念公園の桜

2011-04-08 18:09:08 | Weblog

東日本大震災から来週で1ヶ月、まだ余震がおさまらないが、被災者のケアも食糧問題から、住環境や精神的なケアに移りつつある。今日は宮内庁の粋な計らいで東京の避難所でで過ごしている被災者40名が皇居の桜見物をしたとのニュース、東北の桜はまだ半月先だが故郷に思いを馳せたことだろう。

多摩地区に避難されてる方がいたら是非、昭和記念公園の桜を見ていただきたいものだ

桜橋からの寒桜とソメイヨシノ、レンギョウ、菜の花のカクテル

昭和記念公園の桜は南側と北側に大きく別れているが、本日は南側の紹介でほぼ8分咲きといったところだ

北側に広がる桜の園はまだ5分咲きで10日ぐらいから見ごろになる。南側の桜の主がこの桜、サイクリングロードの真ん中にかまえている。

残堀川立川口付近の桜林

野鳥と目が合ってしまった

 

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連合ボランティア始動

2011-04-06 18:51:41 | Weblog

ナショナルセンター連合が東北地方の各県組織による拠点作りが整い、組合員によるボランティア第一次派遣隊が4月1日、チャーターしたはとバスで出発した。これまで阪神・淡路震災や新潟の震災の経験を生かして組織されたが、関係者の話だと、今回の東日本大震災ボランティア活動はその規模と範囲の広さでかつてない難しさがある。

基本的には組合員は9日間有給休暇を取って、現地で7日間のボランティア活動をして交替というローテーション、少なくとも6ヶ月の長期に渡るプログラムだ。最大派遣時点は2万名の派遣となる。

被災者の避難所も広範囲にわたり、ボランティア派遣地も山形や秋田のように被災地から遠く離れることもあり得る。かつて私が奉職した電機連合の第一次派遣隊の報告では福島の労働会館大会議室に宿泊、バスで相馬港へかよい、がれきの片付けが初仕事、釘の踏み抜き等危険で、長靴ではなく工場で履く安全靴の方がやりやすい等、現地へ行ってみて初めて判ることも多いとのこと。

若い組合員も、慣れない作業で3日も続けると筋肉痛で、動きも鈍くなるとのこと。誠にお疲れ様!!でも現地では明日も来てくれと期待されてる。

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皇居の桜

2011-04-04 20:57:38 | Weblog

九段下の事務所から東京駅まで花見をしながら帰宅、千鳥ヶ淵のソメイヨシノは5分咲きといったところ、今年は桜祭りは自粛、夜のライトアップも無し、花見のシートは禁止と都の職員が腕章をつけて見回りまでしていた

連合東京のニュースでは葛飾で桜祭りを開催して、茨城や福島の安全な野菜を即売したり、救援カンパをしている。こうした発想が都政では出来ないのだろうか、

寒桜や菜の花は満開だった

 

大手門のしだれ桜は例年通り咲いていたが、白壁は震災ではげ落ちている。東北でも4月下旬になれば例年通り咲き、罹災者を慰め、勇気づけてくれるだろう。

 

 

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昭和記念公園のミニ桃源郷

2011-04-02 15:30:50 | Weblog

昭和記念公園の立川口から入り、残堀川の橋を渡り、すぐ右に曲がるとミニ桃源郷が現れる。白とピンクの花桃と水木の黄色、水仙が桃源郷を作っている。

 

桜はソメイヨシノは開花する直前、早咲きの修善寺寒桜が満開だった

名物のスプリング・マジックガーデンはムスカリと早咲きのチューリップが覗き始めた

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被曝線量計無しでの作業、これまた謎だ

2011-04-01 18:00:12 | Weblog

福島原発での作業員が被曝線量計不足で装着が3人に一人という報道を聞いて耳を疑った。それを東電が認めたということでショックを受けた。まるでこれでは第2次世界大戦末期の神風特攻隊ではないか

原発に関わる放射線業務従事者は今回のような放射線管理の必要な区域では必ず線量計を身につけ作業をしなければならないし、その線量データを放射線従事者中央登録センターに登録することにより各自の被曝線量が積算され、年間の被曝量(通常50ミリシーベルト、今回は緊急事態で250ミリシーベルト)以下での作業が担保されるわけだ。

私もかつて全国の原発を視察に行ったが訪問原発ごとに線量計を渡され、中央登録センターに私のデータが送られ蓄積された。もちろん通常運転されてる原発での視察で被曝線量は微量で自然放射線と大きな違いはなかった。

かつて、全国の原発のサイトごとに被曝量の管理をしていたが、下請け労働者がいくつものサイトを渡り歩くので、年間被曝量がオーバーする危険性があり、個人個人の被曝量を中央の登録センターで全て管理するように法で改められた経緯がある。一人一人に線量計を持たせないで、同じ作業グループ3人に線量計を1台持たせ、後で全作業員の各被曝量をその1台のデータをもって登録したのだろう。そういうことがほんとに出来るのか判らないがいずれにしろ極めて危険なことだ。

線量計が足りないなら全国から何故集めなかったのか謎だ。

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