2年前にポルトガルを訪れ、有名なポートワインの地を訪れたが、ダン地方の赤ワインも美味しかった。日本には数少ないが1000円前後で手に入るこのカヴィポル カテドラル レゼルヴァはテンプラーニョ種だけのスペインのワインより軽めでミディアム・ボディに仕上がっている。ティンタ・ロリス (テンプラーニョ)40%、トウリガ・ナシオナル 40%、アルフロシェイロ 20%といった品種を使っており、このマリアージュはおそらく伝統的な技術が伝承されているのだろう。
数々のコンクールで金賞を獲得しただけにスパイスも香も良い。年金生活者のワインに加えたい。
作家の壇一雄がポルトガル・リスボンの近郊の漁村サンタクルスに昭和45年11月より昭和47年2月まで滞在していたが、このワインの名DAO(Aの上に~が付いている)ダンと発音するので、このダン地方のワインを愛飲したと現地のガイドが解説した。
因みに現在日経で連載しているサントリーの鳥井真二郎伝で、ポートワイン(ブランディを混ぜて酒精を強化している)を飲んで感激し、自ら苦労して赤玉ポートワインを開発している様子が掲載されている。