行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ギリシャ紀行 テッサロニキ

2018-08-14 20:37:11 | 海外
トルコ航空には初めて乗った。イスタンブール経由でギリシャに入る予定だ。1973年、初めてローマに入った時は南回りだつたので同じルートと思っていたら、当時のDC8は3箇所で給油が必要だったからで、現代では直行便だとシベリアの南部から中央アジア、カスピ海経由で飛ぶ。

成田空港は凄い混雑、空港職員も驚いていた。特に出国窓口は長蛇の列、おもてなしとはかけ離れている。ラウンジで一杯やるまで1時間半、年寄りにはちょっときつい。
機内も満席、食事のサービスもキャビンアテンダントは大変だ。エコノミーの食事の内容はトルコ風ハンバーグ、前菜はツナサラダなどミニチョコレートシュークリームまでかなり良い内容だった。経由地のイスタンブールは午前4時と言うのに結構乗客で溢れている。この地域のハブ空港なのだろう。ここからギリシャのテッサロニキまで1時間半、そして眠気を覚ましつつ観光が始まる。

テッサロニキはかつてのマケドニア、海岸にはアレクサンダー大王の騎馬像がギリシャを睥睨している。トルコ共和国の初代大統領になったケマル アタチェルクの出身地てもあることを知った。
この教会もオスマンモスクになったりしたが今やギリシャ正教の名跡だ。

テッサロニキからバスで4時間半、メテオラは見たことのない岩山群、神秘的な雰囲気が漂う。修道院を建設するのにはもってこいの場所だ。一時は20カ所以上も修道院が岩山の上に建てられた。現在は6つの修道院が今山山頂に存在している。修行とはいえ、道もない岩山の頂上に登ることは命がけで、実際事故が起きたため、国の方で禁止し、石段の道が完成した。今や観光の名所である。





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めげずに、政治に関心を!

2018-08-12 23:36:30 | 政治
”我々の行う政治を民主主義という。なんとなれば、我々の主権は少数の特権階級の人々のものでなく、我々市民自身の手中に握られているからである。個人間の紛争を解決する場合に、我々は、万人みな法の前に平等の権利を有しているのである。有る人物を社会的責任有る地位につく人として選出する場合、問題とすべきものは、あくまでも当人の能力であり、決して門閥などでは無い”
 
これは誰の演説か?現代の政治家のように思えるが、なんとBC465年から429年にかけてアテネの黄金期を築いた政治家ペリクレスのものだ。彼はさらに”いやしくも政治に関心を抱かぬ人間は自己の仕事に熱心であるとは言えない、というより我がアテネにおいては、全く用のたたないものであると、私は言いたい。・・・諸君が他国民と異なる点はまさしくこの一点にある。”と述べている。
 
当時は、政治家の生の声(演説)が全てで、現代はメディアやSNSなどで政治の動向をいつでもどこでも掴める。しかもその内容たるや膨大で、批判の声だけでなく、米国での大統領選挙ではフェイクニュースが流され、サイバー攻撃が公然と行われた。SNSでは大がかりな精査を行い、偽アカウントを削除し、その数は億に達するとのこと。トランプ大統領はしかも4000回以上も嘘を流したとワシントンポストは報じている。ペリクレスだったら何と言ったのだろうか?
 
先のブログで述べた腐食列島に成り下がった日本だけで無く、何がほんとなのか判らないことが政治の世界では多く、これまでにない不信感が生じている。だからといって政治に関心を抱かないのは民主主義政治を後退させるものだ。新有権者18歳からの若者も政治が自分達の将来を決めると思って、残り少ない人生となった高齢者も自分の子孫のことを思い、大いに政治に関心をもって貰いたい。
私は明日からペリクレスの足跡を求め、ギリシャへ旅立つ。
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カンボジャ、ミャンマー労使紛争防止セミナー

2018-08-10 22:52:23 | 労働
国際労働財団主催のセミナーに招かれ、今、日系企業が最も注目している2カ国の労使の生の声を聞いた。詳細は国際労働財団がいずれホームページで報告すると思うので、私なりの感想を述べてみる。
カンボジャは既に繊維産業のサプライチェーンとして国際有名ブランドが活動しているが、ミャンマーはこれからで日本を含めてグローバル企業の投資の伸び率はアジアではトップクラスだ。
 
カンボジャは伝統ある労組組織もあり、労使間での紛争も経験してきており、この数年、ようやく労働法、労働組合法の理解が進み、2017年に受理した紛争事件は50件に留まった。2016年に出来た労働組合法も労使関係が良い方向に向かう切っ掛けのようだ。また、カンボジャでの大きな紛争の種は最低賃金にあった。2014年の治安部隊出動による流血事件が起きた。政府はその後、2015年より、 月128ドル→140ドル→153ドル今年は160ドルと改善してきたことも良い雰囲気作りとなった。
 
ミャンマーは民主的組合組織(CTM)ができたのが2014年であり、歴史も浅く、労使関係は手探りの状態であった。2012年に労使紛争解決法ができ、争議に入る前に仲裁委員会が4段階にわたってそれぞれあり、企業内協議会から地域の仲裁委員会、そこでも解決しないときには争議行為となるが、最終段階の中央仲裁委員会での裁定が出たら労使は従わなくてはならない。おかげでストライキは紛争解決法ができる前は300から400件だったのが10分の一になった。しかし、労組が組織してない企業では不当解雇や賃金の不払いが原因で自然発生的にストライキが発生する。これを山猫ストと呼んでいるが日本では戦後の食糧不足の時によく起きた。これは暴力が伴い解決が難しく、労組の中央組織が介入し、地道に組合を組織して行くことが重要だ。
 
日系企業の代表でイオンの人事担当がマレーシア、カンボジャ、ミャンマーの事業展開(モール)での、事例を紹介した。現地企業建設と並行して、従業員教育だけでなく、イオン労組との連携でグローバルユニオンの協力も得て組合作りを入念に行った結果、開店から良好な労使関係を築いている。労組ということも解らない途上国ではこうした努力が必要だと感じた。
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腐食列島!小泉時代が懐かしい

2018-08-08 21:17:29 | 政治
国会も行政府も1年経っても公文書改竄問題が明らかになったぐらいで、森加計問題は明確にされず、改竄した張本人もお咎め無し、何故改竄したのか不明のまま。米国なら懲役刑というでは無いか。頭が腐っては官僚も腐り、セクハラ次官、はては文部官僚の子息コネ医大入学に端を発し、仲介業者による省庁をまたがる多くの官僚が接待漬け、賄賂漬けが芋づる式に発覚した。情報公開を要請しても要請元を関連の閣僚にご注進する金融庁、何故こんなことが起きるのか?
 
私が国際労働財団で専務理事をしていたときは、所管官庁の厚生労働省や外務省から有能な人材が派遣されてきた。また、途上国援助でODAを使ったので、厚生労働省との付き合いは日常的にあった。小泉内閣の構造改革政策で細かい点では、財団の新年会でも官僚は立食パーティに出るのが精一杯で、座って食事をともにすることは厳しく禁じられていた。まして、贈答品など決して受け取らなかった。さすがは高級官僚だと思っていた。さらに民間のボクシング連盟の会長が暴力団と親交があったことが発覚、審判まで影響されていたことも明らかになりつつある。長年、腐っていたことが表に出なかったこと自体病んでる証拠だ。日大ラグビー事件以来、日本のスポーツマン精神はどうなったのか、腐食列島をどうクリーンにするかが課題だ。
 
政治家から声が上がらないものか?
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今月のワイン シャトーヌフ・デュ・パフの弟分

2018-08-06 22:09:38 | ワイン

かつて我が家の家のみワインだったシャトーヌフ・デュ・パフは今や高値の花、同じボークリューズ地域で生産されてるレオン・パルディカル レ コリンというIGPワインを見つけた。業務スーパーで700円弱、売り場でのうたい文句がシャトーヌフ・デュ・パフのお膝元で採れたワイン。赤の葡萄種はグルナッシュとシラーで、パフと変わりない。少し重さと深味が違うが前に紹介したランドックルーションのVOCワインに劣らない。何ヶ月も前から飲んでいたがスポットものかと危惧していたが、今でも入荷しているので今月のワインとした。

白ワインはシャルドネ種の辛口で寿司に合う。セール中とかで赤白セット税抜きで1200円だった。

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昭島のくじら祭り

2018-08-04 22:32:33 | 昭島
今日、明日と行われるクジラ祭りボランティアで輪投げゲームを担当している。
連日の猛暑でもたくさんの子供げ参加して景品が切れそうになつた。
子供たちは躾がされてるのか、ズルする子もなく礼儀正しく、これが偉い官僚になつたり、〇〇スポーツ会長になると悪さをするようになるのだろうか?


今宵は夢花火で終わった。住宅街での打ち上げなので、はしご車が監視しながらのミニ花火、しかし破裂高さが低く、真上で炸裂、迫力がある。



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テレワーク時代への課題

2018-08-02 21:35:19 | 労働
「日立製作所は2~3年以内に、10万人規模の社員が自宅や外出先で働けるテレワーク体制を整える。国内で働く社員の過半に当たる異例の規模だ。社外の業務拠点を100カ所以上に増やすほか、情報漏洩などのリスクが少ないシステム環境を整える。通勤時間を減らし生産性を高めるほか、多様な人材確保につなげる。日立は子会社などを含め国内で17万人、世界で30万人の社員を抱える。現在、自宅など社外で働く社員は1日当たり8千~1.5万人。社内調査では9万人がこうした働き方を希望したため対応する」との報道、もちろん自社でのシステム自体を製品化し、販売することも視野に入れてのことだ。
 
働き方改革の一環で、うるさい上司や無駄な会議の無い自由に働けるテレワークが評価されだした。日立の場合、既に在宅勤務を導入しており、17年度の全社員の平均残業時間は月26.2時間と15年度比で3時間減ったという。在宅勤務が話題になったのはPCの普及に伴ってのことで、その後、サテライトオフィスへの勤務などに発展したが、日本ではもう一つ普及が遅れた。職場の飲みにケーションに支障があるとかデレワークになるのではといった揶揄もあった。最も障害になったのはセキュリティと労働時間の把握だった。
 
最近のICTの発展はめざましく、PCに記憶装置を付けないシンクライアントPC(ハードディスクがないため、データが残らない)とシンクライアントサーバを利用することにより、安全性が確保できる。在宅のPCも認証用USBキーを差して、仮想シンクライアント環境を構築できる。こうしたことでモバイルワークも可能になった。
 
もう一つの問題は結構難しい。自由に働けるということは労働時間を自主管理することで、健康を損なわない個人の体勢を確立することだ。過労死の事例を見ても、教師とか医師のような裁量性がある労働でも義務感・責任感からオーバーワークになってしまう。ATOKアトックを使用していると、ある時間になるとコーヒーカップと共に「長時間経ってます、そろそろお休みを」といったポップアップが出て来る。PCやスマホに労働時間管理のアプリを入れて、1日8時間経過したり、時間外労働時間が週10時間超えたりしたら警告を発するようなシステムが必要だ。もちろん会社や労組でもそのデータを把握し、各個人のチェックが可能となる。
テレワークを導入すると中小企業には厚生労働省から最大150万円の助成金が支給される。セキュリティ環境を整えるに使えるので普及に弾みが付くのではないだろうか
 
テレワーク協会によれば
テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。※「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語
テレワークは働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つ分けられます。
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