カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・ドイツ製の祈祷書

2022-11-04 23:03:20 | 突発お題

 最愛の良人を亡くした祖母は、死は終わりではないと形見の祈祷書を手に微笑んだ。私があの人の事を忘れずに様々な形で思い出を紡ぎ続ける限り、あの人が消えてしまったりはしないのだと。やがて私がこの世を去る事になっても、今度は私の愛した人が同じように私を語り継ぐだろうと。
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