2020.1.3訪問。真言宗善通寺派の総本山善通寺には、香川県の楠の第2位と第3位が並んでるのです。
環境庁が平成3年(1991)5月30日に発行した「日本の巨樹・巨木林(中四国版)」によりますと、五柱明神の楠は推定樹齢1500年・樹高34メートル・胸高周囲10メートルと書かれてます。香川県にある楠の第3位の幹回りです。
説明板発見:「香川県天然記念物「善通寺境内の大グス」樹勢回復事業のご報告とお願い
この大きなクスノキは、香川県の天然記念物です。樹齢は千数百年と伝えられ、弘法大師ゆかりの霊木として大切に守られてきました。
ところが近年、樹勢に衰えがみられ、先端に枯れ枝が目立ってきました、原因は周囲の地面が固くなり、根の力が弱っているとのことです。
当山では、樹勢を回復させるため、2011年度から経過観察も含めた4ケ年の土地改良による治療をおこなってきました。おかげさまをもちまして、樹木医の診断では回復の兆しがみえはじめたとのことです。
この事業に伴い地面の固化防止のため大グス周辺を立ち入りきんしとしていますが、ご理解ご協力をお願いします。 総本山善通寺」
弘法大師の誕生が宝亀5年(774)です。この木は弘法大師が生まれた時に既に巨木だったかも?
根っこが弱ってるのだね。
巨木でも地面が固過ぎると影響を受けるんだね。ってか、基壇を組んでて根が基壇に押し込まれてるのがダメなんじゃなかろうか?
いくつか枝を整理した後が見えます。全体に地面から吸い上げた養分を行き渡らせる処置なのかなあ?
ちなみに、大楠との人物対比はこう。これ以上木に近づけないように社殿の前に柵がある。
ちなみに、社殿は永禄元年(1588)の兵火後に再建された江戸時代前期のものです。
二つの社殿には五柱の神が鎮座します。北側社殿(画面に写ってる社殿)に大麻明神・大歳明神・蕪津明神が、南側社殿に運気明神・広浜明神がそれぞれおまつりされています。いづれも善通寺周辺の鎮守神を勧請(神仏を分霊してお祀りすること)したものです。弘法大師は寺院を建立する折、在地の鎮守神を大切にされ、社殿をたてて勧請し尊崇されました。
む〜ん?この時既にクスノキの根元を底上げしたのかなあ?だって周りより一段高くなってるからさあ。さすがのお大師さまも、1000年以上経ってこんなことになろうとは思わなかったんだろうなあ。何はともあれ、ずっと未来も大楠が元気だといいなあ。
さて、次は隣接するもう1本の巨木、南大門前の大楠です。