アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

EARLY FALL 2013

2013-09-27 | アークツアー 晩夏~初秋

 北からの高気圧におおわれた初秋の川。

降りそそぐ陽ざしは、まだ夏のようにあついけど、

乾いた風やヒンヤリとした日陰の空気に、秋ホンバンも近し、と感じます。

 

 水量が少なく透明度がよい初秋の川を、僕らはカヤックでのんびりとくだりました。

最高気温27、6度。 川面の水温24度。

四万十川の水位は、平水時より、-46cm。

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澄んでゆく空と水のあいだで

2013-09-11 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温26、6度。

 「9月4日。四万十川は、台風4号の雨で約7メートル増水。

コーヒー牛乳色の流れになりました。沈下橋はその名のとおり泥水に沈下しちゃいました。

それから水は引き5日後の今日は、ほぼ平水。

笹濁りの水はザンネンですが、まだ流れは速いです。今日は11キロのコースを下りましょう」

9月9日。ツアー冒頭のトークです。

 

 8月の終わり。

「もう真夏は飽いた、終わりにするけん!」

と言わんばかりに、とつじょ空は、日本一暑い川を重い雨雲で、何日も閉ざしてしまいました。

思えば今夏は、梅雨明けもイキナリだったなぁ・・・(遠い目)。

今年の空は、高揚も余韻も関心がないせっかちな人のように「あわい」ってヤツを楽しませてくれません。

 

 (予定外の涼しさ&ヒマになっちまった時間に)

夏のヌケガラとなった僕は、ただただ、ぼおっと空をながめるばかり・・・。

そしてやってきた台風4号が、ドン!と川を増水させたのです。

カラカラ日照りのつけを支払うかのように。

 増水が引きその姿を見せた川原は、

ボーボーと水際の川原をかくしていた草(蓼)がなくなってサッパリとしています。

浅い水中の石についていたヌルヌル藻もとれて、

カヤックの講習時にパドルでバシャバシャ水をかけあう足元は、サラサラ。

その水には、ほんの少しつめたさを感じました。

 

 「さよなら、真夏の川」。川の水も真夏から秋へ。

僕らは、いつもより少し速い水にカヤックを乗せて、初秋の川をスイスイと下ってゆきました。

最高気温26、6度。川面の水温26度。支流目黒川の水温22度。

 翌10日は、晴れ。最高気温30度。

空は澄んで、水はその透明度を少しずつ良くしています。

久しぶりに、きれいな四万十川が楽しめそうな、遅い夏です。あべし。

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初秋のヒカリの川を

2012-09-28 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温29度。

 台風16号の増水に洗われた初秋の川は、澄んだ水が流れています。

水の透明度は、今シーズンイチバンかも。

風は吹かず、青い空には雲ひとつありません。

最高気温29度。川面の水温は?あらっ、水温計が壊れている・・・。25度くらいか。

 

 僕の横で漕いでる二人は、初めての四万十川、初めてのカヤックツアーです。

「船はぐらぐら、波はざぶざぶ」

そのドキドキワクワクが隣の僕にも伝わってきます。わおっ!

  人気も少ない静かな川を、ゆったりとした時間と水が流れてゆきます。

初秋のかたむいたヒカリに、影をのばした山の木々。

水面にうつった山をゆがませて、カヤックは、すうっと浅瀬にすいこまれてゆきます。

ビュンビュンと後ろに飛び去る石。川底には、ゆらりと泳ぐ大きな魚が見えました。

はじめての体験、あたらしい目線。昨日とはチガウ自分に出会える一日です。

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さよなら夏の川

2012-09-17 | アークツアー 晩夏~初秋

 

「さよなら夏の川」

 一時  最高気温32度。

 ・15日ほぼ平水・16日2メーター以上増水・17日6メーター以上増水

遅い夏、週末3連休の四万十は、

九州の西の海を北上した台風16号で、空が大荒れ。川は、今年一番の増水となりました。

それは、台風が「もう、そろそろ秋をはじめるよー」と夏に終わりを告げてるかのよう。

太く荒れる流れは、夏のぬくい水を秋のひやい水とそっくり入れ替えてしまうでしょう。

 

 台風がまだ少し遠い海上にある15日。

アークは、嵐の前の静かな川で、カヤックツアーを行いました。

 

 14日夜から15日早朝にかけて空は、時々ピカピカと光り時々ザァーと雨を降らせた。

「うーん、いけるかなぁ・・・」  

まだ暗い空の下、僕はネットの水位情報&雨雲予報を交互にながめ検討します。

川の水位は上がってきてない、ほぼ平水。

 

 やがて明けてきた空には、青空も見えはじめ、雨雲レーダーも良い予報をだしている。

「オッケーGO。行ってみようぜ!!」

ツアースタート地点につく頃には、空の半分以上を青空が占めはじめました。

「おおっ、いいぞ!」

この夏を象徴するようなコロコロと変化する空には、最後までヤキモキです。

 

 雨上がりの澄んだ青空が、頭の上にスコンと広がっています。川の透明度もグッド。

陽のあたる川の上でじっとしていると、うっすらと額に汗が浮かびます。

咲きはじめたヒガンバナが、やわらかな晩夏の風にゆれています。

 

 水をかけあい、沈を体験し、支流を流れ、沈下橋から飛び込んだ僕らは、

夏のおわりのぬくい水を全身で味わいながら、嵐の前の川を下ってゆきました。

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ゆく夏の川べで

2012-09-09 | アークツアー 晩夏~初秋

 

のちときどき 最高気温31度。

 水面に浮かんだカヤックから、グィーンと背をそらせて、雨上がりの空をのぞきました。

空の高いところで幾重にもかかる雲、そのスキマから澄んだ青い空も見えています。

 

 やがて晩夏の太陽が、雨に濡れた川べを照らしはじめました。

その光はまだ強く、大気には真夏のけだるい午後をホーフツとさせる暑さがある。

でもそこには、キッパリした涼しい風も時々混じってきます。

 

 それは僕に「真夏の四万十川のぬくい水の中で泳いでいた時に、

岸近くで、突然予期せぬヒンヤリ冷たい水に巻かれて、

うわわっ、ひゃっこい!とビックリした」というデキゴトを思い出させました。

そのスルドク冷たい水は、山から流れこむ伏流水です。

 夏の終わりの四万十川は、おだやかにゆったりと流れています。

川の水温も高く、天気が良ければ、まだザブザブと泳げます。

 

 産卵のため川を下るツガニ。

ツガニを捕るカニカゴの浮きが水面でフラフラ揺れています。

夏のユリの花のあとに岸辺をひっそりと彩るのは、オオバギボウシの白い花。

夏のあいだはツヤツヤと緑あざやかだった山々も、今は少し色あせて見えます。

夏が長い南国土佐にも、本格的な秋が少しづつ近づいてきています。

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ゴロゴロ空とザァザァ雨の夏

2012-09-03 | アークツアー 晩夏~初秋

    

 9月はじめの陽の坂道を、息をととえながら、ゆっくりと走っていきます。

坂の上の青空には、もくもくと入道雲。まぶしい陽ざしは、まだ充分に強く暑い。

でももう、その光には突きさすようなスルドサはなく、やわらかさが感じられます。

水の中をさんざん転がされ、すっかり丸くなった川原の石のように。

 

 走りながら見る川は、まだ水量が多く、笹色ににごっています。

水べで犬とたわむれていた、いつもの少年の姿も見えず。

夏休みも終わり、サヨナラ夏の日。

 今夏の四万十の空は、日ごとにその表情をクルクルと変えました。

よく晴れていた空に、とつぜん雷鳴が響いたかと思えば、

急に暗くなった空から、ザァザァと雨が降る。そんな、グズグズで不安定な夏でした。

(ポンポンと発生した台風が、日本の南の海上をのろのろと北西に進んだせいです)

でもそのおかげで、川の水は常にたっぷりとあり、豊かな水の流れを楽しめましたが。

 雨雲は、ギラギラ太陽をさえぎり、雨にぬれた大地は、すずしい風をつくりました。

水の多い川は、流れがグンと速くなり、あまりパドルを漕がずに川を下れます。

 

 僕のカラダのつかれを少なくしてくれた、すずしい風とはやい流れの川。

でも、たびたびの早朝の豪雨、先の読めない空、増水しやすい川にむずかしい判断をせまられることも多く、

川を下っていても、まったく気はぬけませんでした(水位の高い川はキケン度が高い)。

 カラダの疲れとは対照的に、気持ちはけっこうヘタばった真夏でした。

でもまぁ、そこに僕らがいようがいまいが、川は、自然は、毎日その表情を変えてゆきますね。クールに。

「2012・真夏のアークツアーへ参加してくれた皆さん、どうもありがとう!」

真夏の四万十川を、「川遊び&カヌー」でのんびり楽しめましたか?

四万十は、なかなか遠いところですが、ぜひまた、足を延ばして遊びに来てくださいね。

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速く流れる初秋の川

2011-09-24 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温30度。

 今朝は、本日のツアースタート地点の網代休憩所から、携帯での登校、あ、ちがった投稿です。

早朝の四万十は涼しく、思わずフリースを着るほどでしたが、

山から陽が顔をみせれば、日差しは、まだ夏をおもわせる強さがあります。

空の高いところに、うろこ雲うろうろ。

 

 8:00。四万十川は、約1メーターの増水。2つのダムの放流量は、約80トン。

笹濁りの水は、少し力をこめて自転車のペダルを漕ぐほどの速さで流れてます。

パドルであまり漕がなくても、カヤックはスイスイ下ってゆけそうです。

わっ、ここまで文章を打つのに30分もかかってしまった・・・。

せっかく打ち終えた最初の文章は、なんの手違いか?あっという間にドロンするし・・・悲。

「ぼくは、けいたいめーるが、にがてです」

 

 さて、そろそろゲストが到着したようです。

さぁ、今日の流れを、ツアーを楽しみに、行ってきまーす!!

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静けさと秋空と

2010-09-25 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温28度。

 緑の雑草の庭は、彼岸花の赤がひときわあざやかです。

花のまわりを、モンキアゲハがヒラヒラと飛んでいます。

初秋の岸辺をいろどるのは、イタドリの白い花。

 

「イタドリの花が咲くとツガニが下がる」とこのあたりでは言います(ツガニ:モクズガニ)。

「ツガニが下がると佐野も肥える」。これは今、僕がかってにつくっちゃいました。

夏が終わりツアーがヒマになり、暴飲暴食&惰眠の日々。

うーん、ヤバイ・・・。食欲の秋。皆さんも「メタボ」には気をつけましょうね。

 

 ツガニは人のこぶしほどの大きさ、ハサミの付け根には毛がフサフサと生えています。

その味は良く、焼いたり、ゆでたり。つぶしたりして鍋に。

支流の上流で3~4年すごしたカニは、夏の終わり~秋にかけて産卵のために川を下ります。

海で越冬し、春さき河口で産卵。

子ガニは川をさか上って、支流の上流まで長い距離を移動してゆきます。

 

 四万十川では、ツガニを獲るのに4年ほど前までは鑑札はいりませんでした。

しかし近年、ツガニの数は減少し、稚ガニを放流するようになり鑑札が必要に。

そんなツガニを獲るのは、カニカゴ。

その仕掛けがよく目につくようになった初秋の四万十川を、カヤックで下りました。

 8月と9月の降水量が極端に少ない川は、

水量がグンと少なく、きつい減量をしたボクサーのようにやせこけています。

(今夏は前線も遠く台風もこなかった。2年続けて雨量が少ない夏の終わり)

こんな時は、下るコースをよく選ばないと、浅瀬でカヤックが座礁してしまう。

艇から降り、滑る足元に気をつけながら、

カヤックをひっぱり、ふたたび乗り込むのは、なかなかホネが折れる作業です。

 

 比較的水量が多いコースをえらんだ僕らは、透明度がよい流れをのんびりと下りました。

少し高くなった初秋の空を、うろこ雲がゆっくりと流れてゆきます。

 

 人気がない静かな川原。稲わらかおる大気。風がない水鏡のようなトロ場。

カヤックは、水面にうつった秋空と山を、切りさいてくだっていきます。

透明な川底を、オレンジ色の鯉が悠々と泳いでゆきました(野生化した錦鯉)。

 

 四万十川は、流域に人が少なく静かなところも大きな魅力です。

そんな四万十川は、のんびりリバーピクニック、が気持ちよい秋に。

川原で食べる、サンドイッチ&コーヒーも美味し。

たまには、携帯電話やパソコンから離れ、ゆっくりと川の自然とふれあってみませんか

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遅い夏のノスタルジア

2010-09-18 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温32度。

とうとう見つかったよ。なにがさ?永遠というもの。

没陽といっしょに、去ってしまった海のことだ。

「永遠」アルチュール・ランボー 金子光春訳

 

 9月半ば。

秋の高気圧は、電撃作戦のような早さで、乾いて涼しい空気を四万十に連れてきました。

不意をつかれた真夏の太陽は、海に溶け、南の高気圧とともに「サヨナラ」も言わずに去っていった。

(そのように見えたということで・・・汗)

 

 この夏も「全身でバシャバシャ川遊び」が楽しい季節が終わってゆきます。

雨が少なく痩せた四万十川の水温は、まだ真夏の水の名残りか、26度。

夏の川は次のまとまった雨で、秋の水と入れ替わってしまうでしょう。

 

 浅瀬に座りこんだ僕は空をながめ、もう戻らない真夏のできごとをアレコレと思い出す。

皆さんはひどく暑かったこの夏に、永遠と思えるようなステキな想い出を作れましたか?

 某日。ぶるる・・・早朝の風が肌寒い。久しぶりに長袖のシャツを着ました。

それはなんだかシンセンな感覚。

上半身ハダカに短パン一丁、そんな「四万十裸族」の季節もそろそろ終わりのようです。

 

 風が涼しくなると陽差しもグッと柔らかくなり、ジョキングをするのがラクに。

ついこの間までは、走り終わるとシャツが絞れるほど汗をかいたものですが・・・。

今は、その半分程度の汗の量だろう。

走り終え、頭からザブザブとかぶる水に少し冷たさを感じます。

 

 グンと伸びたクズの蔓が、雑草が生え放題の歩道を通せんぼしています。

かたむいた初秋の陽に、山の木の影が長く伸び、山肌は陰影が濃くなった。

夏の間は、青々としていたシイの木の葉も、くすみ色あせました。秋近し。

川の水量少なく、瀬の入り口は浅くなっている。透明度はまあまあ。

気温が下がり、南風が吹きはじめる時間が14時以降と遅くなった。

目黒川。川面の水温は、25度。

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かたむいてゆく陽差しの川で

2010-09-11 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温34度。

 「夏が長く、秋が短い」とよく言われる南国土佐。

でも、晩夏になってもモーレツに暑い今年は、真夏が長く、秋が短い、となりそうです。

 

 風の通りが良い我が家。

いつもの夏の暑さではめったに使わないオンボロクーラーも、この真夏はフル回転です。

もう、ガスが抜けかけているのか?音のデカさのわりには、あまり冷えませんが。

でも、ないよりはマシか。

「うーむ、月末の電気代の請求書が、おそろしい・・・」

 そんな、猛暑の夏でも9月半ばをすぎれば、

陽差しは少しやわらかくなり、朝晩の風も少しすずしくなります。

 

 晩夏の庭には、枝から落ちた大きな栗のイガ、ヒガンバナの赤い花。

少しづつ高くなってゆく、ゆきあいの空。

四万十は、おだやかな陽とさわやかな風が心地よい季節をむかえます。

 晩夏と呼べる季節になっても、日中の気温はまだ35度近くまで上がる。

四万十川の水温28度。川の水量は少なめ。透明度はなかなか良い。

支流目黒川の水温24度。

瀬をぬけて川原で、休憩。

もうすぐ、ゴールの岩間沈下橋が見えてくる。

岩間沈下橋下流。沈下橋下の水深浅く(約1、5メーター)飛び込みはキケンです。

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雨上がりのビューティフルディ

2009-10-03 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温31度。

 僕をヤキモキさせたのは、昨日からの気まぐれな大雨。

でも、雨は夜半には止み、夜明けの空は淡いブルーに染められています。

青空の予感。うーん、今日はいい天気に恵まれそう。

しかし「天気晴朗なれども、水高し」ではツアーに出れません。

川の水量を、ネット、携帯、そして実際に見てチェックです。

 

 家地川ダム60㌧放流。津賀ダムの放流は無し。

四万十川は、昨日より約1メーター水位が上昇しました。

川は濁らず、水の透明度は、まぁまぁです。ほっ。

 

 雨に洗われた山は、輪郭がくっきりして立体感がましています。

少し強い北風が吹く川は、少し水量が高く流れがはやい。

パドルで漕がなくてもカヌーは、はやい水に乗ってスイスイくだってゆきます。

「カイテキ!」

僕らは、初秋の美しい日に、四万十で自然の子になったのでした。

がんばれ、母ちゃん。

今シーズンで最も快適と思える流れとなりました。

大人になっても、今日の日を覚えていてくれるといいなぁ。

川沿いには、コスモス、ススキ、秋のキリンソウの花。秋の到来を感じます。

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カヤックの下を速く流れる水

2008-09-23 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温30度。

 「今日は、水量が多く流れが速いので、漕がずに流されていこう。水に手をひたすと気持ちいいよ」

川を下りはじめたばかりで、まだ表情が少しかたいゲストに、僕は声をかけました。

浅瀬の川底の石が、カヤックの下をびゅんびゅんと後ろに飛んで行きます。

「ソーカイ!ツーカイ!」

 

 少雨で水不足に悩む四国中央には「期待ハズレ」となった台風13号。

四国中央の早明浦ダムは、8月の終わりには貯水率0%となり、現在は発電用の水を緊急放流しています。

その、早明浦ダム上流でも、雨量はさほど多くありませんでした。

 

 でも四万十は、そこそこ雨が降りました。

19日の川は、約3、5メーターの増水です(沈下橋は、増水に浸からず)。

アークは、増水した水が落ちついてきた日にツアーに出ました。

 

 (昨日の雨に洗われた)スッキリブルーの空から、まだ夏を思わせる強い陽射しが照りつけます。

風は、ゆるーい北風→無風→ゆるーい南風。

まだ増水が残る川の水は、濁っているけど、その水には、フレッシュさも感じます。

 

 でも、今回の増水で川は、夏の水が秋の水と入れ替わり、水温は下がってしまった。

もう、むじゃきに川に飛び込める季節は、過ぎてしまったよう・・・。

僕らを乗せたカヤックは、いつもより速い流れに乗ってスイスイと晩夏の川を下ってゆきました。

秋分の日を迎え、南国の山々もなんとなく秋めいてきたようです。

あまり漕がずに、流れに任せて、のんびり下ろう。

光と水と風のハーモニーが心地良い日。

連休の口屋内の沈下橋には、ファルトボート(折り畳みカヤック)のキャンパーがちらほら。

(画像はポリ艇)秋~初冬は、キャンプが気持ち良い季節です。

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胸が痛い夏の終わり

2008-09-17 | アークツアー 晩夏~初秋

時々 最高気温27度。

 のろのろと南海上を迷走した台風13号は、週末四万十を通過して行く予報です。

今朝から雨空の四万十は、あさっての朝から少しずつ台風の風雨が強くなりそう。

雨量によっては20日(土)には、今年初、沈下橋が浸かるほどの増水となるかもしれません。

 

 「いたたっ・・」

ゆっくりと静かに息をしながら、僕は、雨空のベランダでコーヒーを飲んだ。

大きく息をすると右胸がズキズキと痛むのです。

 

 それは昨日、台風の襲来にそなえ、庭の電線とからみそうな高木の枝をノコギリで切ったときのコト。

そのとき僕は、地上2メーターの足場が悪い木の枝にのり、その上部の枝を切っていた。

枝を切り終えた瞬間、切り口直径10cm長さ3メータ程の太い枝が、こちらに滑りおちてきた。

ドン!右胸に強い衝撃。

一瞬気が遠くなったが、幹を抱いていた腕を離さず、なんとか落ちずにすんだ・・・。

いやはやもう少しで、

「台風時の野外作業中に負傷しニュースになる人」の仲間入りするところでした。

くわばら、くわばら。

 

 おまけに、痛さをこらえて木から地面におりる途中、

お気に入りの短パン(高価)を、ノイバラのトゲでズタズタに引き裂いてしまった。とほほ・・・。

「まったくなぁー」。僕はかなしい気分で、ネズミ色の空をながめました。

まだ、ズキズキと痛い右の胸。それと、増水中止になりそうな20日からの連休のツアー。

ダブルで胸が痛い夏の終わりです。

 

 さて、これから台風籠城用の買出しに行かなくては。

本日の画像は、13日~15日の連休時のツアー画像です。

気温30度。水温28度。ほんの少し高くなった空。

少年の夏はまだ終わらない。

曇天。今日は、いつもとは違うコースを下ろう。

さぁ、瀬に突入!気合が入ります。

ザブンザブンと波を被るよ。

今日はあいにくの雨空。天幕の下、あたたかいスープとお茶でぬくもろう。

雨にけぶる四万十川の風景。なかなか渋くて良いかな?

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夏の終わりの雨

2007-09-16 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温29度。

 降ったり止んだりのザァザァ雨が、晩夏の山や川べをたっぷりと濡らしています。

空のシャワーの間隔は、時間が経つにつれ短めに。

そして、週末の四万十は大雨になりました。

 

 1ヶ月以上まとまった雨がなく夏痩せの四万十川は、これで一気にリバウンド?

16日正午、家地川&津賀ダム併せて約800トンの放流。

家の近所の沈下橋はもうじき濁流に浸かりそう・・・。

 

 これから明日午後までは、まだ大雨に注意が必要です。

この大雨は、九州の西の海上を北に進んだ台風11号の影響です。

毎年9月は(秋の収穫や秋の好天を迎えるためなのか)大雨&増水が多くなります。

 

 季節は晩夏~初秋へ。

・高く澄んだ空・透明度よい川の水・さわやかな秋風・美しい星空・ぬくい焚き火。

四万十は、「キャンプがめっちゃ楽しい季節」の到来です。

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夏の終わりのキャンプツアー

2007-09-03 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温33度。

 ゴロ・ゴロ・ゴロ。ボツ、ボツ、ズザーッー!!

夜空が、ピカッっと暗闇にフラッシュをたいた数分後、大粒の雨が、勢いよく降りはじめました。

雨水は、大きな天幕(タープ)の凹みに溜まり、

やがて、その重さにたえきれずタープからこぼれてゆく。ザァザァと。

約2時間の「にわか雨」。

川原の天幕の下で、僕らはクリ焼酎片手に恵みの雨を楽しみました。

 

 翌日は、快晴。日照りでやせ細った四万十川。

その水位は昨夜の雨で、ほんの10センチあがりました。

 

 雨あがりの空は、スッキリブルー。川景色は、クッキリグリーン。

コントラストも美しい晩夏の景色を愛でながら、カヤックでのんびりと下りました。

その後、水がとてもキレイな支流黒尊川で川遊びもしました。川面の水温29度。

ロケーション良し、トイレ、水場有り、無料。

かんぱーい!夜は長い・・雨、風の音、風景、料理、酒、話、ゆっくり楽しもう。

うーん、うまそー。

夜明けの川は幻想的。少しだけ早起きすると見られます。

 

気持ちの良い流れをのんびり下ろう。

何度目の沈?すっかり脱出が上手になりました。

黒尊川。透明度高し。泳いだり川遊びが楽しいのは9月の中頃までかな。

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