アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

七夕と増水

2007-07-07 | 四万十川 梅雨

 最高気温28度。

 午後2時。

空が少し明るくなり、雨も上がりはじめました。

家を出た僕は、増水に浸からぬよう1キロ先の大橋に避難させた車を取りに行く。

もわんと蒸し暑い空気。近所の沈下橋は、もうすでに増水からその姿を見せています。

沈下橋へ降りるスロープの途中に、流されてきた木屑が散らかっている。

その様子からみて、川は6メーター程水位が上がったようです。

 

 沈下橋をわたる、と上流から流れてくる泥水が、

足下1メーターのところで橋脚にぶち当たり、

ゴォーゴォーと激しい音をたてて、橋の下流に荒い波をつくっています。

慣れていてもやはり足がすくんでしまいます。こわっ。

 雨は昨夜、日付が変わる頃から、ガシャガシャと断続的に激しく降りはじめました。

僕は、1時間毎にネットと携帯で、

雨雲のうごき、ダム放流量、水位をチェックし川がどこまで増水するか警戒です。

(近年の集中豪雨は、記録的な雨量となることも多くユダンがなりませんね)

川がひどく増水して村が泥水に浸かりはじめると、車の逃げ場が無くなってしまうのです。

 

 4時頃、川の水位がかなり上がってきた。

土砂降りの中、僕は車を大きな橋の上まで移動しました。

雷鳴とイナビカリもブキミな帰路は、合羽も役立たず・・・。全身ずぶ濡れです。

 

 蒸し暑い部屋に戻り、まんじりともせず七夕の夜明けをむかえました。

サイワイなことに、早朝に雨足は弱まりはじめた。

少しほっとした僕は、そのまま眠ってしまいました。

四万十川本流があふれて、村が泥の湖となるコトはなさそうです。

 

 七夕のこよいは、あいにくの曇天&増水。

「ささやかな願いゴト」をかいた短冊を笹にくくりつけてみました。