最高気温20度。
今日は、初冬の寒さも一休み。四寒三温?
北風がゆるーく吹く空は、おだやかに晴れわたっています。
ポカポカとあたたかい陽ざしは、日向ぼっこにサイコーです。
日だまりに鏡をおいた僕は、鋤きバサミでシャキジャキと髪を切る。
自分で切ると大抵ブサイクな仕上がりになるけど・・・。気を使わず気楽なのがグッドです。
こちらでは、床屋に行ったことがありません。
心地よい陽にさそわれた僕は、長袖のシャツに短パン姿で散歩にでました。
冬ブルーの空、ハダカの落葉樹、澄んだ大気にひびく鳥の歌。
もう、ツグミもメジロもやって来ています。
「ガサガサ」音の鳴ったほうをみる、と畑に小さなイノシシの姿が見えました。
そこで足を止めて僕は、そーっとイノシシのヒトリ遊びを観察。
「ふふふっ、見られているのだ。ウリ坊よ」
そこそこ家があるこの村でも、夜になるとシカの姿も見られますし、たまに、サルの姿も。
でも、本当に豊かな自然があると言うのなら、四万十の山にはクマがいるはずですが・・・。
*この辺りにツキノワグマは、もう生息していない。
近所を散歩するとき、僕は、音楽と時計は携帯しません。
ここは、とても静かなところで、風や水など自然の音を楽しめるから。
もちろん、田舎特有のうるささはありますが。
(我が村では、日に2回、6時と12時にサイレンが鳴ります。
口屋内村あたりの川原でキャンプしていると、日に3回のサイレン&2回の村内放送があります。
何も伝達事項がない時でも「今日は話すことがありません」と放送する。わおっ!
夏の朝は、+ラジオ体操が流れます。
都会の喧騒をはなれ、川原で静かにキャンプを楽しむのも、なかなか大変なのでした)。
雨量が少ない初冬の四万十川は、水位が下がり川幅がせまくなっています。
水の透明度は、例年に比べわるく、その水は少しくすんでいる。うーむ。
ごろり川原に寝転んだ僕は、風、瀬、山、鳥の声をぼんやりととききました。
今は誰のすがたも見えない「落ち鮎瀬張り漁」の川原。
そこには、鮎を焼いた網とビールの空き缶がいくつも捨てられていました。
(瀬張り漁:瀬の手前で川の中に杭をうち、水中の杭にひもをはる。
漁師は箱めがねで水中をのぞき、水中のひもにオドロキ川縁によった鮎を投網でとる)
それが彼らの飲(や)り方なのだろう。
風に転がった空き缶が川へ。空き缶は、水面をクルクル回りながら瀬をながされていきました。
なんだか、カナシイ風景です。
見ちゃイヤ!