アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

いつもより早いサイクルで川をめぐる水

2011-09-20 | 四万十川 初秋

 最高気温28度。

 四万十は早朝から、激しい雨が窓や屋根を叩きはじめ、強い風が庭の木を大きく揺らしはじめました。

雨と風は、時々ふっと止んで、あたりを静寂につつみます。やれやれと一息つくかのように。

沖縄付近で大きく進路変更した台風15号は、明日の早朝、もっとも四万十に近づく予報です。

 

 12:00現在。四万十川は約6メーターの増水。二つのダムの放流量は、約1100㌧。

近所の沈下橋は、すでに1メーターほど泥水の下です。

1100㌧というダムの放流量のわりには、川の水位が高い。

それは、ダム下流や支流の山々でも、かなりの雨量になっているからです。

 ふだんは枯れてる山の小さな沢。

そこにも、どどどっと水が流れて、あふれた水と石と木くずが山道をふさいでいます。

分水嶺の四万十側に落ちた大量の雨水は、山肌を滑り、沢を走り、支流を下り、本流を流れ、河口で海に入る。

じゃんじゃん集まり、太く速くなってゆく流れ。雨水は、いつもより早いサイクルで川をめぐってゆきます。

そんな泥濁りの増水の川で、近所のおんちゃんは、

腰まで水に浸かりながら網をかまえ、カーブ内側のゆるい流れに避難した魚を狙っていました。

 

 夕方には、村を走る国道441号の低いところが泥水に浸かりそうです。

僕はすでに車を高台に逃がしました。

あとは雨の様子を見て、明るいうちに1階艇庫の荷物やカヌーを2階まであげる判断をしなくては。

明日朝までにどれくらいの雨が降るのか?長い夜になりそうです。んが。