アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

ゆく夏の川べで

2012-09-09 | アークツアー 晩夏~初秋

 

のちときどき 最高気温31度。

 水面に浮かんだカヤックから、グィーンと背をそらせて、雨上がりの空をのぞきました。

空の高いところで幾重にもかかる雲、そのスキマから澄んだ青い空も見えています。

 

 やがて晩夏の太陽が、雨に濡れた川べを照らしはじめました。

その光はまだ強く、大気には真夏のけだるい午後をホーフツとさせる暑さがある。

でもそこには、キッパリした涼しい風も時々混じってきます。

 

 それは僕に「真夏の四万十川のぬくい水の中で泳いでいた時に、

岸近くで、突然予期せぬヒンヤリ冷たい水に巻かれて、

うわわっ、ひゃっこい!とビックリした」というデキゴトを思い出させました。

そのスルドク冷たい水は、山から流れこむ伏流水です。

 夏の終わりの四万十川は、おだやかにゆったりと流れています。

川の水温も高く、天気が良ければ、まだザブザブと泳げます。

 

 産卵のため川を下るツガニ。

ツガニを捕るカニカゴの浮きが水面でフラフラ揺れています。

夏のユリの花のあとに岸辺をひっそりと彩るのは、オオバギボウシの白い花。

夏のあいだはツヤツヤと緑あざやかだった山々も、今は少し色あせて見えます。

夏が長い南国土佐にも、本格的な秋が少しづつ近づいてきています。

コメント (2)
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