「さよなら夏の川」
一時 最高気温32度。
・15日ほぼ平水・16日2メーター以上増水・17日6メーター以上増水
遅い夏、週末3連休の四万十は、
九州の西の海を北上した台風16号で、空が大荒れ。川は、今年一番の増水となりました。
それは、台風が「もう、そろそろ秋をはじめるよー」と夏に終わりを告げてるかのよう。
太く荒れる流れは、夏のぬくい水を秋のひやい水とそっくり入れ替えてしまうでしょう。
台風がまだ少し遠い海上にある15日。
アークは、嵐の前の静かな川で、カヤックツアーを行いました。
14日夜から15日早朝にかけて空は、時々ピカピカと光り時々ザァーと雨を降らせた。
「うーん、いけるかなぁ・・・」
まだ暗い空の下、僕はネットの水位情報&雨雲予報を交互にながめ検討します。
川の水位は上がってきてない、ほぼ平水。
やがて明けてきた空には、青空も見えはじめ、雨雲レーダーも良い予報をだしている。
「オッケーGO。行ってみようぜ!!」
ツアースタート地点につく頃には、空の半分以上を青空が占めはじめました。
「おおっ、いいぞ!」
この夏を象徴するようなコロコロと変化する空には、最後までヤキモキです。
雨上がりの澄んだ青空が、頭の上にスコンと広がっています。川の透明度もグッド。
陽のあたる川の上でじっとしていると、うっすらと額に汗が浮かびます。
咲きはじめたヒガンバナが、やわらかな晩夏の風にゆれています。
水をかけあい、沈を体験し、支流を流れ、沈下橋から飛び込んだ僕らは、
夏のおわりのぬくい水を全身で味わいながら、嵐の前の川を下ってゆきました。