あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

おくやみ③

2006年07月17日 | 生活
【赤塚眞知子さん】
漫画家・赤塚不二夫センセイの奥さまにして、フジオ・プロ社長。
今月12日、くも膜下出血で死去されたそうで、御歳が56才ってのは早すぎる。

身内で告別式は済ませてあるそうで、喪主は長女、りえ子さんが務めたとの事。

不二夫センセイとは、1987年に結婚。
センセイの前妻さんが、アル中だった先生の世話をする眞知子さんを、再婚相手として猛プッシュしたのは有名なエピソードで。

「子供ような不二夫先生の面倒を見る菩薩さま」的な印象を受けたものです。

フジオプロ社長としても勢力的で。
不二夫先生の著作復刻や、記念館設立、藤子不二雄先生など他・漫画家センセイとの対談・・・。
裏に表に、不二夫センセイを支えていた存在であった・・・と。

さらには、2002年に脳内出血で倒れた不二夫センセイを献身的に看病。

いっちゃナンだが、現在70歳の不二夫先生、もう殆ど寝たきり状態だそうで。
見舞い客への反応も少ないとの事(それでも目が覚めれば相手が来ている事が分かり、立川談志師匠は「やぁやぁ」と抱擁を交した・・・と言っておいでだが)。

眞知子さん、くも膜下出血だから、急な事だったでしょう。
息を引き取られたのは不二夫先生が入院する同じ病院だったそうで。

これまた、やるせない。
不二夫センセイは誰がみるの?「先生に良く似て若々しい」娘さんか?

最近、世間の「手塚・赤塚離れ」が激しい気がするが(まぁ「ブラックジャック」などはアニメ化されてるが)。
特にジブリなど「アニメ屋が食えなくなったのは、手塚アニメが手弁当で安請け合いしたせいだ」とばかりに手塚無視を決め込んでるが。

眞知子さんの訃報は、ある意味その辺を象徴的に表わしているように感じられました。

赤塚眞知子さんのご冥福を御祈り致します。

おくやみ②

2006年07月17日 | 生活
【シド・バレット氏】
ピンク・フロイドの結成メンバーであり、創世期のリーダー的存在であったシド・バレット氏が、7月7日、自宅にて死去していたそうな。

バレットは、美術学校に在籍中に、旧友のロジャー・ウォーターズ、同級生のリック・ライト、ニック・メイスンとともにピンク・フロイドを結成。

1stアルバム、「夜明けの口笛吹き」は、1967年に発表され。
時代を反映した、ポップなサイケデリック・ロックはバレットの影響が大きく。

「エミリーはプレイガール」など、モッドな雰囲気さえ感じさせ、ロンドンッ子を夢中にさせたのも納得なのでした。

ただし、1968年にデイヴ・ギルモアが加入し、「神秘」を発表した辺りではフロイドの音楽性に変化が現れ(まったりプログレ風味が効きはじめ・・・)。

バンドでの影響力低下に伴ない、バレットは神経衰弱の状態に突入。
結局、解雇同様の形で脱退。

ウォーターズは失った天才に、「あなたがここにいてほしい」や「クレイジー・ダイアモンド」などの名作を捧げたと言われている。

ハンサムで才能もあった事から、もう、「悲劇の天才」の代名詞で。

「失われた天才」と言えば、初期ストーンズのリーダーだったブライアン・ジョーンズの名前が浮かぶが。

これまたクスリに溺れ、オンナはミックやキースに横取りされ。精神崩壊して脱退後、謎の溺死を遂げた「悲劇の天才」だが。

そして「クラプトン以上」と言われながら表舞台から消えたピーター・グリーン(g)と並び、60年代ロック「失われた天才」の代表と言えたのがバレットさん・・・。

こちらは何年もの間、行方は謎とされ。
「郊外の精神病院に入院している」「廃人同然となり、保養地で隠匿生活を送っている」などなど、噂だけが先行していたが。

実際、時々病院に入院していた以外は、ほとんど母親と静かな生活を送っていたそうで。

死因は糖尿病に起因する合併症と言われているから、噂で言われてた「すっかり太って昔の美少年の面影なし」ってのは本当だったのかも。

フロイド脱退後、しばらくしてソロ・アルバム「帽子は笑う…不気味に」「その名はバレット」を発表していたバレットさん。
必ずしも私は嵌らなかったが、1stフロイドの万華鏡サウンドは結構スキなんで。

やっぱ、やるせない気分で一杯です。

享年60歳。
「狂ったダイヤモンド」でも聴きながら、彼の死を悼みたいと思います。

シド・バレット氏の御冥福を心よりお祈りいたします。

おくやみ①

2006年07月17日 | 生活
【甲斐智枝美さん】
不整脈を気に病んでの自殺とか・・・。
痛ましいですなぁ。
思春期の男の子2名と、元T-スクエアのドラマーだった御主人を残してだから、相当に辛かったんでしょうか。
まぁ、自殺に至るんだから「鬱」だったんだろうが。
第1発見者は息子さんだったとかで。
なおさら痛ましい・・・。
元アイドル、43才での死。
本人は少し前、芸能界復帰も考えられたとか。
先輩の榊原郁恵さんへ相談もされてたとか。
正直、元アイドルでも人目に触れずに生活してると、風貌が「ちょっとマシ目なオバさん」になっちゃうのよね。
郁恵ちゃん、そういう意味じゃ辛かったかも(電話だけの相談だったら、それも無いだろうが・・・)。
『生花店の店先で花を売り・・・』とか聞いて「ああ、自分の店まで持ってたの自らの命を断つなんて」と早合点したが、雇われてらしたのね・・・。
旦那も音楽の仕事がなく、父親の稼業を手伝ってたというし、子供達の学費やら、色々と心配も多かったのかも・・・。

まぁ、他人事と思えない気もするが。ワタシャそうはならないとは思う。
ウチは連れが稼ぐし。
ワタシャ体調悪くてもメシだけは食えるし。
つ~か、三大欲望すべて落ちないのだが(笑)。
家族は元気だし。
仕事もヤになる程、色々おっ被せられるし。
公私の過剰な充実ぶりに、HPの更新すら覚束ない状態。
知人への連絡も途絶え気味・・・。
J-SKY・ESPNが有料チャンネルになると聞いて「あぁ、これでボクシング番組を見るノルマが減る」とホッとしてる有り様だし(しかも「留守録見るノルマ」も全然果せてないし・・・)。
こっちゃ首すら吊れねぇよ。

――んなコト言ったら不謹慎か。

・・・やるせない。色々とやるせない。
そんな甲斐智枝美さん逝去のニュースでした。