あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

本日の収穫『フランク・ザッパ キャプテン・ビーフハート ディスクガイド』

2011年01月18日 | 洋楽
レコードコレクターズ増刊です
『フランク・ザッパ キャプテン・ビーフハート ディスクガイド』
240頁のデータ集

なるべく書籍は買わないようにしてるのだが、これには手が伸びた
ザッパさんのみならずビーフハートさんのディスクガイド

両者の生誕70周年を記念して計画されたそうな
でも牛心隊長は亡くなってしまった まさかの追悼特集

両者とも故人 故人の作品集



両者の仕事を見ると
私は両者の音源を充分に聴いていない事を痛感する

そして やっぱりビーフハートさんの声が好きなのだと
『拷問は果てしなく』もビーフハートさんが歌ったライヴ盤の方がイイもんなぁ

緻密な完璧主義者ザッパさんと、一発勝負の牛心隊長
『ボンゴ・フューレー』のツアーでは途中で口もきかなくなった・・・とか
それ以降は最後まで絶交状態だった・・・とか

そんな残念な話もあったが

牛心隊長のシャウトは鮮度が命
「ワシが何度もリハやったら粋の良さが無くなるだろうが!」とか思ってたんだろうなぁ

まぁ、『Hot Ruts』収録の『ポン引きウィーリー』の名唱・名演も
奇跡的で刹那的な一瞬だったのかねぇ



購入済みの『キャプテン・ビーフハート・アンソロジー』で気に入ってた、
『ハード・ワーキング・マン』が
実は『ブルーカラー』って映画のサントラ収録曲で、結構レアな物だと
今さら知りました
ありがとう御座います

まさに『ブルーカラー』な曲
ブルース曲ながら伴奏と共に「カンカン、カンカン」と響く打撃音
大きな金槌でコンクリを叩くようなブルーカラーな音
解体作業の現場みたいな単調な打撃音だが これがハマる

まさに現代のブルース ブルーカラーのブルース
普通この手の曲はダブルミーニングでエロな響きがあるのだが
牛心隊長の吼えっぷりにはエロさは全く感じられず
ひたすらハードにコンクリートを叩いている印象

たまりません
こんな曲を歌うビーフハートさんには感服するのみです

残ったアルバム、全部買わなきゃなぁ
読後、ひとり反省反省・・・の一冊であります

面白かったですがね