東京 後楽園ホール
1985年1月10日
カーロス・エリオットvs朴基正とのダブルメイン。
21歳でL級王者となったものの、腰痛と減量苦もあって老巧・友成に
KOされドン底に叩き落された尾崎。
Jウェルターのホープ田端信之を倒して再起したが、自らもアッパーで
ダウンを奪われるなど、安定感に欠けたのも事実だった。
腰に筋肉を付ける為に増量。
韓国W級3位の李(アマ戦績30戦。プロでは4勝2KO1敗1分)は、
ウェルター級・尾崎の行方を占う恰好の相手と言えた。
第1R。
24歳の尾崎、ジャブが良く出る。
軽く伸ばすジャブ、強いジャブ、ダブル・トリプルのジャブ。
繋ぎの右、ボデイへの左も覗かせて好調。
第2R。
李の手数が増した。
いかにも韓国人らしい伸びるフックが時折ヒゲ面の尾崎を捉える。
大きなスローイングだが意外と速い、朴賛希などで お馴染みの
パンチだ。後半、尾崎も連打で反撃。
第3R。
李のフックの合間に、尾崎がジャブを突き刺す展開が続く。
李も尾崎の低い左ガードを突いてクロスを被せるが、尾崎は堪えない。
「左を出し易くする為に下げる」と言いつつ、ロクに左が出ない日本
選手は多いが、尾崎は違う。
第5R。
開始30秒、尾崎のフック・アッパーが李の顔面・ボディを抉る。
フック系のパンチでも引けを取っていない。李のパンチは やや軽いか。
相手の動きに合わせて左フックのカウンター、右アッパーをボディ、
左レバーを外から。尾崎の正確な打ち分けが光る。
そして要所で距離を取って正確なジャブ。
2分過ぎ、左目を切った李が左右フックで荒れ狂う。
やや押された尾崎だが、一旦やり過ごし再びジャブの連打。
これが正確で強い。身体を起こされた李に左右の連打。
第6R。
ジャブのお膳立てから1分過ぎ、得意の右カウンター・左の返しがヒット。
怯む李に連打を仕掛ける尾崎。
尾崎の基本に忠実なボクシングは素晴らしい。その上、右ストレートから
右アッパー、右フックのダブルなど基本を超えた連打もあり。
李も良い根性だ。効き始めているのに左右フックで反撃してくる。
第7R。
このラウンドは、尾崎が休んだ。
李、すかさず打って出るが的確さに欠ける。
第8R。
1分過ぎ、尾崎が勝負を賭ける。
ジャブから右クロス、そしてワンツーを連打。尾崎は連打も良い。
李の八の字ガードを掻い潜ってストマックへアッパー、顔面へ
ストレート。
試合当初から有効だった このパターンがダメージに繋がる。
反応の鈍った李に尾崎が何度も右を狙い打ちすると、レフェリーが
スタンディングダウンを取った。
手を返した所でのカウントに、やや不満気だった李だが、旺盛な
ファイトもここまでだった。
再開後も右を狙い打たれ、ワンツー連打でゴム人形のように大きく
仰け反り、堪らずレフェリーが試合終了を宣した。
上々の出来だった。何と言っても安定感があった(これが後ほど
尾崎の最大の強みとなる)。
日本のウェルターとしては、尾崎のボクシングはテンポが早い。
じっくりと強打を狙う時の王者・串木野純也を破るのは尾崎しか
いない、そう確信した試合だった。
1985年1月10日
カーロス・エリオットvs朴基正とのダブルメイン。
21歳でL級王者となったものの、腰痛と減量苦もあって老巧・友成に
KOされドン底に叩き落された尾崎。
Jウェルターのホープ田端信之を倒して再起したが、自らもアッパーで
ダウンを奪われるなど、安定感に欠けたのも事実だった。
腰に筋肉を付ける為に増量。
韓国W級3位の李(アマ戦績30戦。プロでは4勝2KO1敗1分)は、
ウェルター級・尾崎の行方を占う恰好の相手と言えた。
第1R。
24歳の尾崎、ジャブが良く出る。
軽く伸ばすジャブ、強いジャブ、ダブル・トリプルのジャブ。
繋ぎの右、ボデイへの左も覗かせて好調。
第2R。
李の手数が増した。
いかにも韓国人らしい伸びるフックが時折ヒゲ面の尾崎を捉える。
大きなスローイングだが意外と速い、朴賛希などで お馴染みの
パンチだ。後半、尾崎も連打で反撃。
第3R。
李のフックの合間に、尾崎がジャブを突き刺す展開が続く。
李も尾崎の低い左ガードを突いてクロスを被せるが、尾崎は堪えない。
「左を出し易くする為に下げる」と言いつつ、ロクに左が出ない日本
選手は多いが、尾崎は違う。
第5R。
開始30秒、尾崎のフック・アッパーが李の顔面・ボディを抉る。
フック系のパンチでも引けを取っていない。李のパンチは やや軽いか。
相手の動きに合わせて左フックのカウンター、右アッパーをボディ、
左レバーを外から。尾崎の正確な打ち分けが光る。
そして要所で距離を取って正確なジャブ。
2分過ぎ、左目を切った李が左右フックで荒れ狂う。
やや押された尾崎だが、一旦やり過ごし再びジャブの連打。
これが正確で強い。身体を起こされた李に左右の連打。
第6R。
ジャブのお膳立てから1分過ぎ、得意の右カウンター・左の返しがヒット。
怯む李に連打を仕掛ける尾崎。
尾崎の基本に忠実なボクシングは素晴らしい。その上、右ストレートから
右アッパー、右フックのダブルなど基本を超えた連打もあり。
李も良い根性だ。効き始めているのに左右フックで反撃してくる。
第7R。
このラウンドは、尾崎が休んだ。
李、すかさず打って出るが的確さに欠ける。
第8R。
1分過ぎ、尾崎が勝負を賭ける。
ジャブから右クロス、そしてワンツーを連打。尾崎は連打も良い。
李の八の字ガードを掻い潜ってストマックへアッパー、顔面へ
ストレート。
試合当初から有効だった このパターンがダメージに繋がる。
反応の鈍った李に尾崎が何度も右を狙い打ちすると、レフェリーが
スタンディングダウンを取った。
手を返した所でのカウントに、やや不満気だった李だが、旺盛な
ファイトもここまでだった。
再開後も右を狙い打たれ、ワンツー連打でゴム人形のように大きく
仰け反り、堪らずレフェリーが試合終了を宣した。
上々の出来だった。何と言っても安定感があった(これが後ほど
尾崎の最大の強みとなる)。
日本のウェルターとしては、尾崎のボクシングはテンポが早い。
じっくりと強打を狙う時の王者・串木野純也を破るのは尾崎しか
いない、そう確信した試合だった。