あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ビデオ観戦記「ロベルト・デュランvsウェリントン・ウィートリー 」

2011年01月27日 | ボクシング
ネバダ州ラスベガス
1980年2月24日
両団体にて世界1位のデュラン、2階級制覇を狙いレナード挑戦への
最終段階へ。

米国初登場のウィートリー(エクアドル)は17勝7KO3敗1分、
WBCの7位にランク。
デ・ヘススとのライト級統一戦にて、強打と技巧の絶妙なブレンドを
見せたデュラン。
ウェルター級への2階級アップで減量苦からも開放され、体格も
ウィートリーよりガッシリしている。

第1R。
ライト級時代のヤングライオンの風貌から脱皮し、大人のボクサー然と
したデュラン。
例の如く右ガードをしっかりと上げ、左拳を動かすスタイルで前進。
相手パンチへの反応に、落ち着きを感じる。

黒人ウィートリーは ややバタついた動きながら、時折シャープな右
ストレートを飛ばし デュランを脅かすが、さすがデュランは芯には
食わない。逆にワンツーをヒット。

第2R。
デュランの間合い取りの上手さ、見切りが光る。
ウィートリーをロープに追って左フックの上下打ち。中間距離でも
デュラン独特のナチュラルな右がのぞき始める。

いまさら語るのも憚れるが。
真っ直ぐの右、フックとストレート中間の放り投げるような右、
持ち上げるようなアッパーと、デュランの右は多彩でクセがあり、
そのすべてが強く、タイミングが妙にイイ。

ラウンド終了間際に その右がクロスカウンターでヒット。
ウィートリーはロープに背中を叩きつけられるようにダウン!
生涯初のナックダウンだ。
立ち上がったウィートリー、左フックを貰いロープに後退。

第2R~
落ち着いて詰めを狙うデュラン、
クリンチを交えて抵抗するウィートリー。
第4Rには揉み合いペースとなるが、そこからネチっこいデュランも
顔を出す。

第5R。
以前のように攻め急いでスリップダウンする事も無い。
中弛みかと思ったがラウンド終了間近でおもむろに強打するデュラン、
ロープに追いこみ連打、押し返す相手を右アッパーでグラつかせて
また連打。
左手を掴む相手を右の連打でネジ倒す。
後頭部パンチは戴けないが…。

この回、ウィートリーはゴングに救われる。

第6R。
最初からKO狙って攻めるデュラン。
クリンチと出入りで逃れようとする相手をロープに詰めて攻勢。
ウィートリー必死の左フックが当たり、デュランの汗が飛び散る!
しかし お構いなしの石の拳、右左右左と全部を強打!
仰け反ったウィートリー、ロープの反動で前のめりにダウン!
同時にカルロス・パディーリャが試合ストップを合図した。

デュランはスブガ戦に続いてのKO勝利。
前年はKOが無く、石の拳もW級では湿りがちかと言われたが、
いよいよ体が慣れ 打倒レナードへの準備は万端となった。
デュランは69勝55KO1敗。

密かに私はこの頃のデュランが全キャリア通じて一番強かったのでは
ないかと思っている。
Jウェルター級挑戦が実現しなかった事が本当に無念だ。