じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

無事に新札幌「とり久」で一人忘年会を終えた2021年。

2022-01-07 | 居酒屋・和食
1ヶ月くらい前から予約しまして。

たとえ一人でも、今は「ふらりと寄る」のは難しいくらい人気のお店、新札幌ガード下の「とり久」で、一人忘年会を決行していた2021年の年の瀬。

実際、カウンターはもちろん、小上がりも満席で、次々と予約無しのお客さんが訪れては、スタッフさんが申し訳なさそうに断る、と言う光景が。

このお店のお料理を食べて締め括りたい、と思う人が多いんでしょうね、やはり。

多少の優越感(笑)。

本当に予約は大事です。

そんな準備万端で堪能したのは…

マグロ、ホタテ、カンパチのお刺身。

たまらず熱燗もお願いしました。

いつもなら名物の「若鶏半身焼き」をお願いするのですが、色々食べたかったので…
鳥串とひな皮を。パリッと絶妙な焼き加減。

春菊とベーコンエッグのサラダ。

卵の黄身はもちろん半熟。

これをドレッシングのように絡めつつ食べる訳です。

春菊の食べ方としては、これがベストなのではと思ってしまいます。

穴子の白焼き。

ワサビと共に頂きます。素敵。

「忘年会」ですから。

多少の贅沢も許される…はず。

「とり久」のご主人は、しょっちゅう革新的なお料理を繰り出すのですが…これまた秀逸。
カマンベールチーズの天ぷらのおでん。

厨房を見ていたら、注文があってからカマンベールを揚げて、そこに傍らにあるおでん鍋から出汁を注ぐ。

見事におでん。トロトロのカマンベールに、出汁を吸った衣が絡み合う。

また新たな「発明」だな…と、一人でひっそりと唸りながら頂いてました。

鮭の飯寿司。広尾産のようでした。

ほのかな酸味と、鮭の旨味が口の中に広がり、それを熱燗で流す幸せ。

ついつい頼んでしまうポテトサラダ。

相変わらず丁寧な味がします。

締めのラーメン。

ひたすらあっさり。

まさに、酒呑みがうっとりするラーメン。

出汁がしみじみ、身体に染み渡る。

見事に2021年を締め括ることが出来たのでした。





最近の「聡咲」〜2021・秋〜

2021-10-03 | 居酒屋・和食
ようやく、禁酒法が終わりを告げまして。

久しぶりに「飲みに」来ました。

札幌ススキノ「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」であります。


営業状況はしばらくは、このような感じ。

「第三者認証」を取得予定とのことなので、そうなればもう少し長く飲めます。

同じフロアのいわゆる「スナック」は、まだ休業を続けるようで。

何はともあれ、マスターと「再会」を喜びつつ…


ビーフシチューを。

10月1日からの営業に向けて、しっかり仕込んで下さってたんですね。このメニュー、1日では作れないでしょうから。


何かと話題のイクラも。

アテとして「醤油漬け」がメニューにあったので、イクラ丼にしていただきました。

酢飯が合います。

やはり、海水温が上昇してるのは否めないらしく、それに伴い仕込み方も変えてるそうです。

19時半にはきっちりと切り上げて、お会計を。

やはり、カウンターで飲めるのは嬉しい限り。

また、緊急的な事態にならないことを祈るばかりです。

そのために、客としても出来うる予防はしっかりやった上で、お店に伺いたいと思います。

最近の「聡咲」〜2021・初夏〜

2021-06-29 | 居酒屋・和食


私の弟が聡咲のテーブル席で、このコロナ禍を憂いていました。

それはともかく。

札幌ススキノの居酒屋「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」。

完全予約制で清く正しく営業されております。

そんな中。


私のSNSをご覧頂いた方が、早速コレを食べたいと、マスターにメールなさったとかで。

メニュー名も…


「ロシノロ・トス・オリカ スパゲッティ」ですからね。

ヨーロッパの何処かの伝統料理かのような名前ですが。

えーと。

とりあえず、逆から読んで頂ければ。

そうですね。

「ルパンと次元が奪い合った、ミートボールスパゲッティ」ですね。

このミートボール、ふわふわでして。

その辺りの調理過程は、お店のブログにも登場してました。

詳しくはこちらを


一枚目の写真にもありましたが、マスター手作りの仕切り板がカウンターにも設置されて、対策は更に強化されています。

店だけではなく、客ももちろん、諸々しっかり整えて伺う日々が再び戻ってきました。

19時までの短期決戦ですから、こちらも体力勝負です。


チーズの載った、チキンカツレツ。

この「カツレツ×チーズ」と言う組み合わせ。

かなり、本気でマスターがお作りになることが多く。

同時に、手間がかかりすぎて頼んだ客が最終的に「何でこんなメニュー頼むんだ」と、マスターに逆ギレされて怒られるパターンに陥る可能性も高い(笑)。

僕も数回、怒られてますが(←理不尽)…

この時は、お隣のお客さんも同時に頼んでくださったので、そう言うことには至らず。

逆に「これにはコレだから。」と、赤ワインを勧めて下さいました。


そして、雄武町産の塩水ウニ。

語らずとも。

そんな感じです。

日本酒です。

あとは、実際かなり和風な食材が使われていた「和風サラダ」ですとか…

中身は秘密の「聡咲きんちゃく」ですとか。


そして、この夜は何より。

サプライズゲスト…と言うか、サプライズスタッフさんが。

お元気そうで何よりでした。



あ。

…今、気付いたんですが。

あのメニューの値段が、更に上がってるような。

…次回、マスターに色々問い詰めたいと思います。

いや、上がってもいいんですけどね(笑)。

最近の「聡咲」〜2021・晩春〜

2021-05-09 | 居酒屋・和食
桜も散り始めた札幌です。

でも今度はそろそろ、八重桜が咲き始めるでしょうね。

そんな桜の便りも気になりますが、こっちが気になってる方も多いのではないかと。


札幌ススキノの居酒屋「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」の、ボックス席がリニューアル。


折り畳み式のテーブルが新たに配備されました。


これはひとまず壁側に寄せてる状態ですが、このテーブルを色々組み合わせて、人数に応じた様々な対応が可能となった訳です。

まぁ、そうは言っても…MAXで四人までにはなるんでしょうけど。

さて。

札幌にも、遂に「禁酒法」(?)が適用されようかと言う状況。

一年前も、テイクアウトばかりしてたような。

自分は、粛々と手洗いなどの予防をするだけです。

そして、聡咲もしばらくは「定食屋」さんになるとか、テイクアウトをやるとか、色々検討なさってる様ですので、その辺りはお店のブログを随時チェック頂ければ。


そんな訳で、暫くは今回の様な、カウンター上のお料理の写真を掲載する事も無いかも知れませんね。

聡咲のカウンターに座り、熱々のポークピカタを食べつつ、冷たいビールを流し込むのも、暫し我慢。

ジャーマンポテトもビールにぴったり。

噂の「スカッチエッグ」は、定食にしても人気になるような。

とは言え、元々聡咲では、お願いすれば大抵何でも「定食」にしてくださいますけどね。

メンチカツの中に味玉が入ってるのですが、黄身はしっかり半熟状態です。作るのが割と大変らしいです。時々、マスターがボヤいてます(笑)。

あ、以前もお伝えした通り、オーダーの時はしっかり「スカッチ」エッグ、と伝えてくださいね。

揚げ納豆。カリカリに炙られた油揚げに絡む納豆。素敵な酒肴であります。

メニューにあると、必ず頼んじゃうんですよね。

十勝牛。ワサビと共に。ワサビが合うという事は、脂の旨さが間違いないと言う事では無かろうかと。

カフェセット。

Twitterにアップしたら、「突然、どうしたんですか?このメニューは??!」と、反響も(笑)。

確かに、喫茶店とかでこんな朝食が出たら最高です。

でも、過去にも突然、こんな小粋なプレートが出てきた事が何度かありまして。女性のお客様を意識したメニューらしいんですけどね。

僕のようなオジサンが、ビックジョッキ片手に喰らってます。

炊き込みご飯と、天塩のしじみの味噌汁。

締めにはこの上ない。

天塩のしじみも間違いないんですが…

この炊き込みご飯。恐らく、「玉手箱」をお取り寄せしたお客様も口にされてるんでしょうかね。

見事な味わいですよね。

でもですね。

その見事な炊き込みご飯に、さらに塩水ウニをドカッと載せてしまうのがマスターならでは。

畳みかけますよね。相変わらず。

この禁断の味。もう、身悶えるような味わいでした。


富良野の見事なアスパラは炙りで。ワサビ塩と共に食べると、甘味も引き立ちます。

この瑞々しさは、まさに春の味です。



生ラム。とても良いラム肉です。たぶん、イタリアンとかでも使われる様なレベルのラム肉の様な。

それを…お馴染みのジンタレで食べるのが醍醐味です。


ボロネーズ。パスタには僕の好みに合わせて、青紫蘇をたっぷり混ぜ込んで下さってます。

ソースの肉の旨味を感じつつ、青紫蘇の爽やかな香りが突き抜けていきます。

フォークが止まりませんでした。

穴子白焼き。最近、穴子さんがよくメニューに登場します。

しっとりとした食感で、これで日本酒なんて飲ればうっとりしますね。

白糠のホッキ。本当にデカい。ラッコも夢中で叩きかねないデカさ。

バター焼きにしても良いですね。

和風ハンバーグ。

あの「聡咲の」ハンバーグですから。

でも、それを和風で戴いたことはあまり無かったですね。

付け合わせのちくわ天が、これまたカリカリでして。「むしろ、ちくわ天がメインってくらいですね」と、思わず口走る程に(笑)素敵なちくわ天でした。

一部のお客様にもお馴染みかも知れない、「マスターベーコン」。

あくまでも「ベーコン」ですから、お間違えなき様。

いつもは焼いたベーコンが出てくるんですが…今回はポトフ。

よくよくメニューを見たら、「あぁ、確かにそうですね」と納得。

メニューは必ず隅々まで見る、と言う「聡咲」の掟を忘れてました。

再びアスパラ。この時は定番のマヨ七味で。

この太さ。大地の栄養分を、しっかり蓄えてるのが見た目だけでも分かります。

ネギ塩牛タン。これはビール泥棒とも言えるような酒肴。

タンの歯応えに、ネギのシャキシャキ感。焼き加減も絶妙です。

クリームシチュー。

これにライスもお願いしたら、周りのお客様が「許せる派」と「許せない派」に分かれました。
σ(^_^;)

ただ、これを食べていたら、「その姿を見ながら一杯飲めます」と、とある美人秘書さんが言ってくださったんで、それでもう幸せです(笑)。


次回は果たして、どんな形で「聡咲」のお料理をご紹介できるのか…

ご期待(?)下さい。

そして、全道、全国の「聡咲」ラバーの皆様も、どうか健康にはご留意下さいね。



人情と風情と「蝦天分店」の天丼。

2020-12-02 | 居酒屋・和食
札幌中心部の路地に浮かぶ「天丼」の文字。



入り口からして、佇まいが渋い。


「蝦天分店」は、昭和38年創業の老舗の天ぷら屋さん。60年近い歴史です。

入り口はもちろん、店内も渋い。昭和で時を止めた様な空気感は、とても居心地が良い。

職人さんやスタッフさん達にも、皆さん「昭和」から「令和」まで三つの時代を駆け抜けて来た、力強いオーラを感じます。つまりは皆さん所謂、「人生の先輩方」です。

職人さん達は、分業がしっかりされてる模様。天ぷらを揚げる方、その揚げ上がりを見ながら、タイミングよく丼にご飯を入れ、味噌汁などをセッティングする方、天ぷら以外の料理を準備する方…

流れよく、阿吽の呼吸で作業が進んで行きます。

カウンターとテーブル席があり、カウンターの前には天ぷらを揚げる大きな鍋が。

こちらの天ぷら、揚げ方が独特。通常は、油の中で泳がせる様に浮かべて揚げますが、ここでは鍋を斜めにして、その鍋肌で揚げ焼きするかの様に揚げるんですね。

少ない油で揚げる、イタリアンのカツレツのような感じ。

そのせいか、食べても一般的な天ぷらよりも油が軽い印象。そして、鍋肌で揚げるから、天ぷらの片面が平らになってるんですね。この形状は他には無いかと。

そんな独特な揚げ方を目の前にしつつ、お通しで瓶ビールを。一杯目は女将さんがお酌して下さいましたよ。ありがたい。


ふと見ると、カウンターの上には北海道出身の漫画家、「おおば比呂司」先生のイラストが。


おおば先生は、こちらのお店の常連だったそうです。

この絵柄、昭和世代の道民ならお馴染みでは無いかと。僕も、色々な広告で目にしました。

そのおおば先生のイラストによるアニメで、「蝦天分店」のCMも作られたとの事で、その絵コンテ的な物がカウンターの上にありました。

ビールを傾けつつ、思わず見入ってしまいます。それにしても、懐かしい絵柄です。料理を待つ間も退屈せずに済みます。

やがてかき揚げが登場。

カラッとしてる…と言うか、ザクッとした食感。おつまみには丁度良いですね。素材の旨味も封じ込まれてます。

天つゆも軽めの味わい。ちょっと付けたり、たっぷり付けたりして、その食感と風味の違いを楽しんだりして。

そして真打ちが目の前に。


「蝦天分店」の真骨頂、特上天丼。

胡麻油と、甘辛いタレの香りが渾然一体となってふわりと立ち登ります。当然、食欲を掻き立てられる。

やはり、その「揚げ方」のせいか、一般的な天ぷらより「花」が少なめ。天ぷらを揚げる時に、衣を上から振り掛けて「花を咲かせる」なんてよく言いますよね。

食べても油が軽く感じるのは、その「花」が少なめなせいもあるんでしょうね。そして、見えづらいですが天ぷらの下は平ら。

こちらも「カリッ」とした食感。サクッとふんわりした天ぷらも好きですが、食べ応えとしては個人的にはこちらも好きですね。

ふと店内を見ると、いつの間にか数組のお客さんが。皆さん、一様に天丼を掻っ込んでいます。

僕も負けじと掻っ込む。合間には冷たいビールも流し込む。それにしても、天丼は食べると元気が出ますね。

天丼を食べつつメニューをよく見ると、「蝦カレー天丼」の文字。

……今、ご想像された通りです。

メニューの写真を見ると、丼の上に蝦天が載り、カレーがかかってました。

気になるけど…頼むには勇気のいるメニューですね。
σ(^_^;)

ところで「分店」と言うからには「本店」はどこだ、と思う方もいらっしゃるかと。

「本店」はススキノ交差点の近くにあったんですが、数年前に閉店してしまったんですね。

でも、「本店」とは営業的には分離していた様で、他にも数軒「蝦天」と名の付くお店が札幌市内にあるのですが、それらも同様らしく。

それぞれ独自に、札幌の古き良き天ぷら文化を今も支えてくださってるんですね。

天丼をしっかり平らげてお勘定をしていたら、女将さんから「いやぁ、良い食べっぷりと飲みっぷりでしたねー。」と。

思わぬお褒めの(?)言葉に恐縮。

女将さんはしばらく前、テレビでお見かけしていました。

こちらのお店、札幌大通の三越地下にも出店していらして、札幌がひと頃、コロナで多くのお店が通常営業を自粛して、テイクアウト主流になっていた時期だったと思うのですが、皆に元気になって欲しいと、期間限定で格安の天丼を提供なさってたんですね。その事がテレビでも伝えられていたんです。

やっぱり、天丼って「ハレの食べ物」と言うか、テンションが上がると言うか。元気出るんですよ。食べると。

女将さんも、そんなお気持ちからだったのでは無いかと。このコロナ禍でも、ご自身が出来ることをしっかりやりたい、と言ったお話をされていたと記憶しています。人情を感じましたね。

ちなみに。

「蝦天」味の南部せんべいがありまして。おおば先生繋がりで、岩手の南部せんべいメーカーとコラボした商品らしく。

レジにあったので、この時もつい買ってしまいました。食べると本当に甘辛い天丼の味が。

ご飯挟んだら、そのまんま天丼になるんじゃ無いか、ってくらいです。

札幌三越地下の、全国のお菓子を売っているコーナーにも置いてあります。南部せんべいだからか、何故か「東北地方」の棚にありますが(笑)。興味のある方は是非。