じゃ、僕の話をします。

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「まるき」で蕎麦屋酒

2011-12-11 | ラーメン・蕎麦・うどん
蕎麦屋で飲む酒には、特別な味わいがありますね。

夕方から蕎麦屋の暖簾をくぐって、軽く一杯…なんてたまらないです。

おつまみも、蕎麦屋ならではのつまみで。

一枚目の写真は板わさ。蒲鉾にわさびが添えられたもの。

で、これも定番。

玉子焼き。出汁のほんのりとした風味が素敵。

蕎麦屋のつまみで一番贅沢なのが…

天抜き。温かい蕎麦つゆに天ぷらが入ってます。つまり、天ぷらそばの蕎麦抜き。だから「天抜き」。

全部、元々は蕎麦の具材だったものをおつまみに仕立てたわけです。

天ざるの天ぷらだけを先にもらって、それをつまみにするのもいいですね。

蕎麦屋で飲む酒は「蕎麦前」とも言われて、あくまでも最終的に蕎麦を美味しく食べるためのもの。

酔っぱらうのが目的ではないんです。

…一応(笑)。

なので、これまで挙げたような独特なおつまみで、ビール一本に、日本酒のお銚子一本ぐらいを軽く飲んでから…


最後にお蕎麦を戴いて、蕎麦湯を飲んだらサッと帰る。

決して酔っぱらったりしない。そして、一人で飲む。

蕎麦屋でたしなむお酒は、こんな感じで楽しむもの………

なんて話をよく聞きますし、実際そうだと思います。

蕎麦屋で酔っぱらって大騒ぎするなんてのは、あまり格好が良くない。

とは言え…

そんなかしこまらずに、気楽にお蕎麦とお酒を楽しんでくださいよ、と、蕎麦職人さんは思ってるんじゃないかなって気もします。
( ̄▽ ̄;)

そんな、武士みたいな飲み方しなくても、なんて(笑)。

でも、お酒である程度、味覚をアイドリングしてから蕎麦を食べるのは、確かに理にかなってるのかも。

香りを楽しむ食べ物ですしね。

僕もここでは、ビールをジョッキで一、二杯に、純米吟醸あたりの、ちょっと良い日本酒を一杯だけ飲んでから盛り蕎麦を食べるんですが、何となく、いきなり蕎麦を食べるより美味しく感じます。

そして、天抜きの出汁を残しておいて、それに蕎麦をつけて食べたりもするんですが、これがまた旨い。

こんな楽しみは蕎麦屋ならではです。

お店は札幌の狸小路沿いにある「まるき」。札幌の老舗の一つ。

普通の居酒屋にあるようなおつまみも色々あるので、蕎麦屋酒入門にもよい店かもしれません。

客席は地下にもあって、中々落ち着いた雰囲気なので、美味しい蕎麦も出る居酒屋、みたいな感じで使うこともできるのでは。

でも、一階の席には武士のように背筋を伸ばして、日本酒のぐい飲みを傾けてる人がたまにいますので…

そう言う飲み方も、是非一度体験してみてください。
(^_^;)