そう言えば。
今年はあの伝説のクリスマスツリーは飾らないのでしょうか。
以前、あったんですよ。マスターお手製の、恐らく世界でひとつだけの傑作クリスマスツリーが。
今年の動向が気になります。
そんな気になるクリスマスツリーを飾るお店、札幌ススキノ「本気食聡咲」であります。
今回も、最近こちらでいただいたお料理をご紹介。
一枚目の写真は、羅臼産銀毛めじか鮭塩焼き。
・・・今、想像していると思われる「鮭」の味とは全く別物です。
別格。
嫌な生臭さなど一切無し。柔らかながらも、プリッとした歯応えの身は、まさに海原を力強く泳ぎ続けた良質な筋肉。それを噛み締めるとふわりと鮭の風味が鼻に抜け、噛む度に旨味があふれ、それが途絶える事がありません。いつまでも旨味が湧いてきます。
塩加減も、まさに絶妙な塩梅。
パリパリの皮を口にすると、濃厚な鮭の脂と共に焼魚ならではの香ばしさに包まれます。鮭は皮こそがクライマックス。残すのは御法度。
真に上等な鮭の凄みを体験できます。食べると鮭の概念、土台から崩れます。
鶏モモ肉と野菜の水炊き。
ポン酢であっさりといただきます。たっぷりの野菜で隠れてますが、下にはホロホロの骨付き鶏モモ肉が。
鴨蕎麦。
こちらのお店で蕎麦が出るのはかなりレア。
大泉洋さんや戸次重幸さんが出演している、北海道ローカルの「おにぎりあたためますか」という深夜番組がありまして。
先日、この番組を初めて観たマスター。番組中に登場したとあるお店の蕎麦がとても美味しそうだったから、という理由でメニューに登場。
香ばしく焼かれた鴨が入った温かな付け汁に、冷たい蕎麦を浸していただきます。入ってる鴨肉も、半端ない量でして(笑)。その旨味が溢れまくってました。
しっかり蕎麦湯も出ましたし、メニューには「鴨ぬき」もあるこだわり。「鴨ぬき」は、付け汁のみをおつまみとして食べる、蕎麦屋さんの定番メニュー。確かに、この肉の量はつまみとしては贅沢なくらい。
聡咲で蕎麦をメニューに載せる時は、並々ならぬ気合いが入っているので、運良く出会えた際は是非オーダーしてみてください。
サーモンの刺身。
サーモン単品でお願いしたのですが、マスターの気まぐれでボタン海老やらマグロのトロやらが。軽い刺し盛りですね(笑)。サーモン自体も、もちろん上等。この絹のような舌触り、他ではたぶん、なかなかお目にはかかれません。
カツとじ。
聡咲のカツとじは、濃厚な出汁で炊いたあっさり味。一般的な甘辛い味付けではありません。上品ながらもジャンクな逸品。
たちカマ。
これまた、かなりレアです。北海道民でも、その存在はあまり知られてないのでは。
北海道北端の利尻島で作られる、スケソウダラの白子、いわゆる「タチ」の蒲鉾。味付けは海水の塩分というこだわり。出回るのは限られた期間。
キュッと小気味好い噛み心地ながらもフワリと
溶ける、北海道の自慢の酒肴。
岩内産朝イカ納豆。
湯通ししたゲソも入った、酒飲みのためのおつまみ。納豆好きの自分としては頼まざるを得ません。
名寄産大雪豚ローストンテキ。
トンテキとは、こうです。・・・と、札幌のとあるお店にも示したくなる一皿。
(^_^;)
しっとりした仕上がりに、サクッとした食感の脂身。これに丼めしでワシワシ食べるもよし、冷たいビールで流し込むもよし。
さて。
今年も、沢山のお料理を聡咲でいただきました。来年はどんな料理と出会えるか、今から楽しみです。
ちなみに、来年も元日から三ヶ日は営業の予定らしいですが、詳しくは聡咲のブログもご参照ください。
正月の聡咲、楽しいですよ。