前回訪れたのはおよそ三年前。
…三年で禁断症状が。
やむを得ません。
子供の頃から食べてきた、言わばソウルフードと言っても良いのですから。
そして、今回訪れたのは2019年5月1日。令和元年初日のランチとしても、この上ない。
朝5時に札幌を発ち、高速道路と一般道を乗り継ぎ、着いたのは11時半ごろ。
魅惑のメニュー。
でも、当然選ぶのはこれ。
相変わらず、エアーズロックのような、堂々たる風貌のポークソテー。
参考までに切り口を。
この厚みです。決して横幅を長めに切ってそのままにしてる訳ではなく、切ってから横に倒してます。念のため。
そして、このデミソースがまた素敵。スパイスも効いてます。
次々とナイフを入れては、ソースをたっぷり付けて口へ運び、そのザクッとした食感と共に豚肉の旨さをとことん堪能。
脂身の甘さもたまらない。
残ったソースは肉汁と混ざり合い、この一皿の旨味が詰まってるので…付け合わせのナポリタンに絡め取って残さずいただく。
通常ならライスをオーダーするのですが、ここはライスもかなりのボリューム。それはもう絵に描いたような大盛りライスなんですが、ここではそれがデフォルト。
もしココを訪れる機会があるなら、ですが…
完食する事が不安な場合は、全てのメニューにおいて、最初に「ご飯は少な目で」とオーダーするのをオススメします。
そうすると、通常のお店の場合における、多少、大盛り気味のご飯になります(笑)。
で、ここで「どうせ大盛り状態のライスが来るなら、多少、上に載ってても変わらんな…」と、思ってしまうのが自分の悪い癖。
頼むならばいっそ、と。
ハンバーグカレーも同時にオーダー。これを食べつつ、ポークソテーを喰らう。
禁断症状の反動がきてしまいました。
でも「次にいつ来られるか分からない」という事が頭をよぎり、この決断に至りました。後悔はしてません。
このハンバーグの厚みも半端ないです。切れば肉汁が溢れてきます。
そして、その肉汁は余す事なく下のご飯に染み込む。旨味を吸い込んだご飯とカレールーを共に口に運べば…言わずもがな。
ハンバーグをとことん味わうには、ハンバーグカレーというスタイルこそ正しいのでは。
カレールーは素材を溶かし込んだ、洋食屋さんのまろやかなカレーそのもの。少し苦味も感じる大人味。
これらが渾然一体となったカレーを口にする幸せたるや。
でも。
これが自分の前に来た瞬間、カウンターの隣に居合わせたお客さんは思わず吹き出してました(笑)。視界に入ってしまったんですね。
ガイドブック的なものを手にしていたので、たぶん、初めて来られた方だと思うんですが、いきなりコレが視界に入ったら驚きますよね。
σ(^_^;)
ちなみに、そのお客さんもポークソテーをオーダーしてました。よくわかってらっしゃる。
しかし、ご自身の想像を超えていたようで。そのお客さんにポークソテーが運ばれた瞬間、食べ切る気迫と、食べきれるかどうかの不安が入り乱れた、何とも複雑な表情をされていたのがチラリと見えました。
ここのメニューは、お店に来た事の無いお客さんにしてみると、目の当たりにする実物は、ネットの写真で見るよりかなりの迫力です。恐らく。
普通なら、このポークソテーとライスをお昼に食べたら、夜はお茶漬けやかけ蕎麦とかで良いや…と、なるのでは。
でも、僕は普通じゃないので、ポークソテーもハンバーグカレーも完食して、その夜は浜頓別の温泉宿の夕食もしっかり頂きましたが。